研究課題/領域番号 |
13671180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 福井大学(医学部) |
研究代表者 |
笈田 耕治 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (90203687)
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研究分担者 |
石井 秀美 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (50102710)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | トロンボモジュリン / 内皮細胞 / 動脈硬化症 / 酸化LDL / 単球、マクロファージ / PPARγ / スタチン / 単球マクロファージ / マクロファージ / マイクロアレイ |
研究概要 |
実績1:酸化LDLの血管内皮細胞のトロンボモジュリン(TM)発現抑制機序について検討した。その結果、酸化LDLによるTM転写抑制は、酸化LDLに含まれるリン脂質成分、なかでも酸化PAPC(1-palmitoyl-2-arachidonyl-sn-glycero-3-phosphocholine)がRARb-RXRa複合体のTMプロモーター内のDR4領域への結合やSp1、Sp3のSp1領域への結合を低下させることによるものと推察された。酸化LDLが内皮細胞上のどのような受容体に結合し、このような作用を発揮するのかについては検討中である。 実績2:内皮細胞に限らず、単球-マクロファージにもTMの発現が認められるがその意義は明らかではない。THP-1細胞はTMを発現しており、酸化LDLによりその発現が増強される一方、PPARγのリガンドであるpioglitazoneによってもTMの発現が増強されることを明らかにした。 実績3:スタチンによる血管内皮細胞のTM発現機序につき検討した。その結果、スタチンは濃度および時間依存性にTM蛋白量ならびにmRNA量を増加した。geranylgeranyltransferase-I阻害薬のGGTI-286、Rho蛋白familyの不活化薬であるClostridium difficile Toxin B (TcdB)によりTM発現は増強し、Rho蛋白の中で、Rho-A,Bを阻害薬するClostridium botulinum C3 exoenzymeやRho associated kinase阻害薬のY-27632ではTM発現は変化せず、RacとCdc42を阻害するClostridium sordellii lethal toxinにて著明に増加したことより、スタチンによるTMの発現増加はRho蛋白のRacあるいはCdc42の阻害を介したものであることが明らかとなった。
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