研究課題/領域番号 |
13671208
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
小林 哲郎 山梨大学, 医学部, 教授 (30113442)
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研究分担者 |
中西 幸二 沖中記念成人病研究所, 研究員 (80211423)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 1型糖尿病 / SPIDDM / GAD抗体 / エピトープ / epitope spreading / IDDM / キメラ / SPIDDM |
研究概要 |
【目的】GAD65抗体は1型糖尿病で高頻度に検出されるが、そのエピトープは不明である。本研究では急性発症および緩徐進行1型糖尿病(slowly progressive IDDM(SPIDDM))例のエピトープ、および経時的な変化(epitope spreading)を検討した。 【対象および方法】GAD67およびGAD65の4種のキメラ[GAD65(1-244)AA/GAD67(253-369)/GAD65(360-585):GAD-A, GAD65(1-244)/GAD67(253-451)/GAD65(443-585):GAD-D, GAD65(1-442)/GAD67(452-594):GAD-E, GAD65(1-83)/GAD67(89-593):GAD-N]クローンを作成し、in vitro transcription/translationにより^<35>S標識-GADキメラ分子を作成し、63例のGAD65抗体が陽性の患者血清[急性発症1型糖尿病46例およびSPIDDM17例]との反応を免疫沈降法およびwestern blotting法により検討した。 【成績】急性発症1型糖尿病血清とキメラGAD-Aとの反応は46例中38例が陽性であったのに対し、SPIDDMの全例が反応した。キメラGAD-Dとは急性発症1型糖尿病例で全例が反応せず、SPIDDMでは全例が反応した。キメラGAD-Eとの反応はいずれのタイプでも全例が陽性を示した。GAD-Nとは急性発症1型糖尿病では全例が陰性であったがSPIDDMの10例中9例が陽性であった。このエピトープはlinear epitopeであった。経時的なエピトープの変化(epitope spreading)はいずれの病型でも5年間の観察ではみられなかった。 【結論】(1)急性発症1型糖尿病においてはその大部分のエピトープがGAD65分子の中心部分に存在する。(2)SPIDDMではGAD65分子のN端側17〜51AAにもlinear epitopeが存在する。(3)epitope spreadingはみられなかった。
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