研究課題/領域番号 |
13671211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
藤盛 啓成 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50238622)
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研究分担者 |
菅原 浩 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (30291256)
佐藤 成 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (20250764)
土井 秀之 東北大学, 医学部附属病院, 助教授 (90188839)
小山田 尚 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (80302149)
大河内 信弘 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40213673)
菅原 浩 東北大学, 医学部・付属病院, 助手 (30323025)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 阻血再灌流傷害 / 膵移植 / Na+ / H+交換体阻害薬 / ブタ同種膵移植モデル / ラット膵阻血再灌流モデル / 膵ラ島 / 阻血再灌流障害 / H+ポンプ阻害薬 / Ca拮抗薬 / ブタ膵移植 / 心停止ドナー / 細胞内カルシウム / アラキドン酸代謝産物 / 再灌流障害 |
研究概要 |
Wisterラットの分離膵ラ島におけるNH_4Cl負荷後の細胞内pH変化の測定では、Na+/H+交換体阻害薬FR183998(以下FR)添加の効果が認められた.しかし、fura-2によるCa2+imagingでは[Ca2+]_i阻害効果は明らかでなかった.また、Wisterラットの膵尾部および全膵の膵阻血再潅流モデルによるFRの効果を検討した.膵体尾部阻血再灌流モデルでは、膵管損傷による膵炎を合併し評価不可能であった.全膵阻血再灌流モデルでは、1mg/kgの温阻血前静注投与により、90分以上の温阻血において再潅流直後の肉眼的浮腫の軽減効果が認められた.また、再灌流後2時間のLicoxによる膵組織酸素分圧測定では90分以上の阻血でFR投与群で酸素分圧が良好な傾向にあったが、統計学的に有意差は認められなかった. ランドレース種(体重20〜25kg)を用いた同種ブタ膵移植モデルにおいては、人工呼吸器停止による死戦期を置いた心停止下で実験を行った.60分温阻血および60分温阻血+24時間冷保を行い、それぞれFR20mg/body心停止前静注+10mg/UW 1L灌流・保存および20mg/UW 1L灌流・保存のみの群を作成し、移植成績(血糖、IVGTT、IRI)、血尿アミラーゼ、グラフトATP量、組織学的な検討を行った.その結果、心停止前静注投与+灌流・保存液添加および灌流・保存液のみ添加の両群で浮腫の改善が認められた.また、60分温阻血+24時間冷保存群では膵生着率の改善が認められた(FR-群3/6 vs Fr+群4/4). 以上からNa+/H+交換体阻害薬はある程度の温阻血および冷阻血再潅流障害に対する予防効果が示唆されたが、[Ca2+]_iとの関連性を明らかにすることはできなかった.
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