研究課題/領域番号 |
13671227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
森川 茂廣 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 助教授 (60220042)
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研究分担者 |
来見 良誠 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (70205219)
椎野 顯彦 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50215935)
犬伏 俊郎 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 教授 (20213142)
波多 伸彦 東京大学, 大学院・情報理工学系, 講師 (50334256)
HAQUE Hasnine GE横河メディカル, 技術開発センター, 研究員
HASNINE A Haque GE横河メディカルシステム技術開発センター, 研究員
VISWANATHAN Seshan GE横河メディカル, 技術部・研究員
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | MRガイド手術 / 低侵襲手術 / コンピュータ外科 / 温熱治療 / MR温度画像 |
研究概要 |
MRガイド下手術のナビゲーションでは1枚2-3秒で撮像されるリアルタイムMR画像が非常に有用であるが、そのコントラストや分解能には限界がある。そこで術前に撮像した精細3D画像をリアルタイム画像と併用する本研究を計画した。先ず、撮像面をコントロールするハンドピースの位置情報と撮像されたリアルタイム画像をネットワーク経由で送出し続けるプログラムをMRシステムに作成した。別個のコンピュータにハーバードより入手したソフトウェア、3Dスライサーを導入し、われわれ目的にかなうよう改良した。これにより、ハンドピースの位置情報をもとに、術前の高解像度の画像データからリアルタイム画像と同一面、直交面の画像を再構築し、瞬時に術者に送出することが可能となった。穿刺した針の位置などは、リアルタイム画像で逐次確認する必要があるが、再構成画像はハンドピースへの反応性も早く、画像のコントラストもすぐれていた。このシステムを肝腫瘍マイクロ波凝固療法約50例、脳外科手術約10例に使用した。再構成画像は、ターゲットとする腫瘍を明瞭に描出できるばかりでなく、腫瘍の周囲の構造、例えば、血管の走行の描出にも優れ、より安全な穿刺を可能とした。通常のリアルタイムMR画像に用いるT1強調画像で描出が難しいターゲットに対しては、T2強調画像や、造影MR画像などコントラストの異なるデータを自由に組み合わせることもでき、MR画像ガイド治療の適応を拡大することにも役立っている。さらに、肝腫瘍に対するマイクロ波凝固治療では、繰り返し行なう治療ごとに、フットボール型の凝固巣を3次元画像上に記録する「フットプリンティング」の機能を追加し、治療を確実に行なうことができるようになった。現在では、このナビゲーションシステムが必要不可欠となり、日常的に利用されるに至っている。
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