研究課題/領域番号 |
13671248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
山下 啓子 名古屋市立大学, 医学研究科, 助手 (70332947)
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研究分担者 |
遠山 竜也 名古屋市立大学, 医学研究科, 助手 (30315882)
岩瀬 弘敬 名古屋市立大学, 医学研究科, 助教授 (40211065)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 乳癌 / Stat5 / エストロゲンレセプター |
研究概要 |
Stat5(Signal transducer and activator of transcription 5)の乳癌の進展における役割を解析してきた。 T47D、MCF-7細胞を含む様々なヒト乳癌細胞でStat5a Stat5bの発現およびStat5bの持続的なチロシンおよびセリンのリン酸化を認める。dominant-negative Stat5であるStat5aΔ740は、エストロゲンレセプター(ER)陽性ヒト乳癌細胞であるT-47D、MCF-7細胞において内因性ERの転写活性を完全に抑制した。また、T-47D細胞の増殖を有意に抑制した。さらにT-47D細胞においてdominant-negative Stat5がcaspase-3を介したアポトーシスを誘導することを見出した。in vitroにおけるdominant-negative Stat5のアポトーシス誘導機構を解析するために、T-47D細胞にdominant-negative Stat5を発現するアデノウイルスベクター(AdStat5aΔ740)を感染させStat5の標的遺伝子であるCyclin D1、Bcl-xL、p21遺伝子の発現を検討したところ、Cyclin D1、Bcl-xLの発現の減少およびp21遺伝子発現の増加を認めた。 エストロゲンレセプターの発現およびシグナル伝達に関与する因子としてStat5に注目し解析することにより、エストロゲンレセプター陽性乳癌の治療に新たな薬剤の開発の可能性が示唆された。
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