研究課題/領域番号 |
13671275
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
溝井 賢幸 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90271949)
|
研究分担者 |
石井 誠一 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (60221066)
大谷 明夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30133987)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | 大腸癌 / 腫瘍免疫 / マクロファージ / 樹上細胞 / リンパ球 / フローサイトメトリー / 樹状細胞 |
研究概要 |
1:大腸癌局所からのマクロファージ・樹状細胞・リンパ球の単離と、フロ-サイトメトリ-(FCM)による解析 (1)大腸癌手術標本より腫瘍先進部・正常組織を一部採取・細切し、酵素処理後、比重遠心分離にて単亥細胞を単離。 (2)FCMによって表面抗原を解析した結果、CD14陽性マクロファージは腫瘍先進部において、正常部よりも有意に多く認められ、またB7.2,HLA-DRを高率に発現していることがわかった。CD1aやCD83陽性の樹状細胞は、腫瘍部・正常部ともに非常に少数であった。 (3)FCMによって、分離したTリンパ球の表面抗原を解析した結果、末梢血に比べCD4優位であり、また90%以上がメモリーT細胞であった。 (4)分離したTリンパ球のInterferon γとIL-4の発現をFCMにより解析したところ、同一患者の末梢血と比べ有意にTh1優性であることが明らかとなった。またこれらのリンパ球は、type I chemokineであるCXCR3,CCR5陽性だった。 (5)分離した単核細胞からさらにCD14陽性細胞を単離し、リンパ球との混合培養(MLR)によりリンパ球に対する増殖刺激能を検討したところ、腫瘍から分離したCD14陽性細胞には、リンパ球増殖刺激能が認められた。 2:免疫組織化学染色による解析 (1)上記と同一症例の標本より凍結切片を作製し、表面抗原に対する免疫組織化学染色をおこなった結果、FCMと矛盾しない結果が得られた。 (2)腫瘍先進部に浸潤するマクロファージは、Fas ligand(FasL)陽性であった。またFasL陽性のマクロファージ周辺の癌細胞は、apoptosisに陥っているものがみられ、その頻度はFasL陽性マクロファージの浸潤程度と相関した。 (3)免疫染色の結果、腫瘍先進部のCD4+,CD8+Tリンパ球は、CXCR3およびCCR5陽性であった。またこれらケモカインのligandであるRANTESはCD8+Tリンパ球に、IP-10はマクロファージと癌細胞に陽性であった。
|