研究課題/領域番号 |
13671294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
今野 弘之 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (00138033)
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研究分担者 |
佐塚 泰之 静岡県立大学, 薬学部, 助手 (90162403)
神谷 欣志 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (20324361)
田中 達郎 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (90273185)
藤瀬 裕 浜松医科大学, 医学部, 教授 (60004355)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | ホトフィリン / PDT / リポソーム / 胃癌 / PEG / アポトーシス / フォトフィリン / 血流量 |
研究概要 |
光線力学的療法(PDT)の抗腫瘍効果増強を目的としてDMPC/cholesterol/DMPG/PF=100/100/60(μmol)30mgの組成でリポソーム化ホトフィリン(LPF)とさらにPEGを脂質膜外表面に修飾したPEG修飾リポソーム化ホトフィリン(PEG-LPF)を作製した。PFの内封率はいすれも約80%以上で3ケ月以上安定であった。ヒト胃癌株MT-2を用いてLPFとPEG-LPFの生体内分布及び抗腫瘍効果を実験的に検討した。LPF投与後のホトフィリンの腫瘍内濃度は投与後8時間で対照群(非リポソーム化ホトフィリン投与)に比較し有意に高値で、PEG-LPF投与後では24時間で最大となり、24、48時間後にLPF群より有意に高値であった。肝のPF濃度は対照群よりLPF群で有意に高値であったが、PEG-LPF群では対照群と同等であった。投与後8時間または24時間後にExima Dye Laserによる照射をおこなった。LPF群で有意な推定腫瘍重量の低下が認められ、投与後8時間照射でLPF群において有意な腫瘍退縮率の増加とアポトーシス指数の増加が認められた。PEG-LPF群では投与24時間後の照射でLPF群に比べ、有意な推定腫瘍重量の低下と有意な腫瘍血流低下、有意な腫瘍壊死率の増加、有意なアポトーシス指数の増加を認めた。またPEG-LPF投与後の反復照射により一回照射に比べ有意な腫瘍重量比の低下と有意な生存率の改善を認めた。すなわちリポソーム化によりPDTの腫瘍効果が増強し、PEG化により腫瘍血管障害と腫瘍細胞のアポトーシス誘導能がさらに向上し、反復照射により腫瘍の遺残を減少させ、生存率を改善させうることが示された。
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