研究課題/領域番号 |
13671308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
野添 忠浩 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (90325457)
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研究分担者 |
佐伯 浩司 九州大学, 大学院・医学研, 助手 (80325448)
大賀 丈史 九州大学, 医学部附属病院, 助手 (60335958)
是永 大輔 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (90170414)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 食道癌 / 栄養・免疫学的指標 / リンパ球幼弱化反応 / 細胞周期関連因子 / cyclin A / cyclin B1 / 抗癌剤・放射線治療 / 感受性予知 / Evidence based medicine (EBM) / 術前補助療法感受性 / 疫学 / 細胞周期関連遺伝子 / 予後規定因子 |
研究概要 |
疫学的検討DNA修復酵素MGMTの発現は食道扁平上皮癌患者の喫煙の有無と有意な正の相関があり、発癌過程への関与が推測された(Nozoe et al. Cancer Lett 2002)。臨床病理学的検討:栄養-免疫学的指標であるPNIの低値は予後規定因子であった(Nozoe et al. Eur J Surg Oncol 2002)。更に術前リンパ球幼弱化反応の減弱が、独立した予後規定因子であった(Nozoe et al. Ann Thorac Surg in press)。免疫組織学的検索により、CRPが食道癌細胞でも産生され、またその発現が予後規定因子であることを発見した(Nozoe et al. Cancer Lett in press)。食道扁平上皮癌はたとえ表在癌でも常に術後再発をきたす可能性があることを示した(Nozoe et al. Dis Esophagus 2002)。表層拡大型食道表在癌の予後が良好な傾向にあった(Nozoe et al. Oncol Rep 2002)。我々は、より鋭敏に予後を反映する新しい食道癌の病期分類を提唱した(Nozoe et al. Am J Clin Oncol in press)。細胞周期関連因子:食道扁平上皮癌でのcyclin B1の発現は独立した予後規定因子で、さらにCyclin B1蛋白の核優位の発現が細胞質優位より予後不良であった(Nozoe et al. Clin Cancer Res 2002,第56回日本食道学会2002)。Cyclin A陽性である食道表在癌の直下のリンパ濾胞のgerminal center cellにおいてCyclin A発現が多く、増殖能力が高い癌腫に対する免疫監視機構としての役割を有するものと推察された(Nozoe et al. Cancer Lett 2002)。Rb2/p130蛋白の発現は食道扁平上皮癌の良好な予後の有意な予規定因子であることが判明した(Nozoe et al. Cancer Res Clin Oncol 2002)。治療感受性:高度進行食道癌であっても、術前治療が著効した症例では5年以上無再発生存する症例が少なからず存在する(第19回日本ハイパーサーミア学会優秀論文記念講演 2002)。抗癌剤や放射線療法に感受性を示す症例を予知することが成績の向上には必須である(Nozoe et al. Surgery 2002)。
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