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担癌生体における内分泌環境の変化と全身状態、予後の関連性についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 13671321
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

利野 靖  横浜市立大学, 医学部附属病院, 講師 (50254206)

研究分担者 今田 敏夫  横浜市立大学, 医学部附属病院, 教授 (50168514)
研究期間 (年度) 2001 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード胃癌 / 成長ホルモン / 奇異反応(paradoxical response) / thyrotropin releasing hormone / TRH負荷テスト / 成長ホルモンの奇異反応 / 担癌 / 進行胃癌 / 予後 / 内分泌環境 / 食道癌 / 担癌生体 / 全身状態
研究概要

【目的】われわれは胃癌患者でThyrotropin-releasing hormone (TRH)投与に対して成長ホルモン(GH)が、paradoxical response (PR)と呼ばれる反応を起こすことを報告した。今回は内分泌系の異常と癌の悪性度が関係するかを検討した。【対象・方法】胃癌患者101例(内訳Stage, total (male/female) Stage I, 40(29/11), Stage II, 26(5/4), Stage III, 26(23/3), Stage IV, 27(17/10))を対象としTRH負荷試験をおこなった。全例、内分泌疾患の既往はなかった。TRH(500μg)負荷後、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、GHの血中濃度をradioimmunoassy法で、負荷前及び15,30,45,60,120分後に測定した。PRの判定はGH前値の2倍かつ5ng/ml以上上昇したものをPR陽性(Collu et al)、この条件を満たさないものをPR陰性と定義した。以下のA,Bの検討をおこなった。A. stage別にTSHの反応とPR陽性の発現率を検討した。B. stage IV胃癌の治療成績をPRの陽性、陰性で比較検討した。【結果】A. stage別ではStage I胃癌では40例中10例で、Stage IVでは27例中12例とstageが進むとPR陽性の発現率が有意に高かった。B. 胃癌stage IVの中でPR陽性の症例は陰性例に比し、治療成績が不良であったが有意差はなかった。PRのパターンをGHの上昇の早さによりrapid response typeとlate response typeの2パターンに分けるとPR陰性例とPR陽性例のlate response typeとをあわせた群とPR陽性rapid response typeの群で治療成績をみるとPR陽性rapid response type群の治療成績は有意に悪かった。【結論】胃癌患者では癌が進行するとPRが陽性で早期にGHが反応する群では予後も不良であった。以上より内分泌系の異常反応は胃癌の悪性度を表す可能性が示唆された。現在までに、PRと種々のサイトカインの関連性を検討しているが明らかな関連はみつかっていない。

報告書

(5件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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