研究課題/領域番号 |
13671366
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
本田 雅之 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (40330972)
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研究分担者 |
犬塚 貞明 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (40258596)
野添 忠浩 Fukuoka Dental College, Surgery, Lecturer (90325457)
是永 大輔 Fukuoka Dental College, Surgery, Professor (90170414)
安田 光宏 Fukuoka Dental College, Surgery, Assistant (90269043)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | cyclinA / cyclinB1 / cyclinD1 / cdc2 / 14-3-3σ / Ki-67 / 食道癌 / 大腸癌 / Cdk / リンパ節転移 / 細胞内局在 / G2M / 細胞周期 / 免疫組織化学 / cyclin B / p21 |
研究概要 |
【目的】消化器癌におけるcyclinA、B1、D1および、cdc2、14-3-3σ、p21、Ki-67発現を調べ、その臨床的意義について検討した。【対象と方法】食道癌、大腸癌のパラフィン固定標本を用いて各抗体による免疫染色を行なった。【結果】CyclinAに関する研究《食道癌》CyclinA陽性の食道表在癌では、germinal center cellにもCyclinAが発現することが多かった。CyclinB1に関する研究《食道癌》CyclinB1陽性例の予後は陽性例より悪かった(P<0.01)。《大腸癌》CyclinB1陽性例71例のうちp21陽性例は28例(39.4%)でCyclinB1陰性例46のうちのp21陽性例8例(17.4%)に比して多かった(p<0.05)。CyclinD1に関する研究《大腸癌》CyclinD1陽性例のKi-67陽性率は[62.9%(22/35)]は、陰性例のKi-67陽性率[37.0%(17/46)]に比して高かった(p<0.05)。cdc2に関する研究《大腸癌》cdc2陽性例はリンパ節転移率が高かった(p<0.05)。14-3-3σに関する研究《大腸癌》14-3-3σ陽性例は深達度が深くリンパ管侵襲が多かった。核優位群は細胞質優位群よりも深達度が深く(p<0.05)、予後が悪かった。【考察】CyclinAが癌細胞の免疫監視に役立つ可能性が示唆された。大腸癌においてはCyclinB1の過剰発現と、癌の進行度やリンパ節転移との間には負の相関が認められ、組織形態や臓器の相違によって異なる可能性が示唆された。CyclinD1が発現している大腸癌では増殖活性が高いという結果が得られた。14-3-3σが核優位に発現している症例ほど癌の進展が著しく、癌の浸潤・転移に関与する可能性が示唆された。
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