研究課題/領域番号 |
13671380
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
澤井 聡 (2002) 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (60335172)
渡田 正二 (2001) 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90191816)
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研究分担者 |
紺谷 桂一 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90314153)
藤野 昇三 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (10209075)
澤井 聡 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (60335172)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 樹状細胞 / 癌ワクチン療法 / 免疫療法 / MUC1ムチン / 癌抗原 / MUC1 / 樹状細胞ワクチン / 癌免疫療法 / 癌ワクチン |
研究概要 |
樹状細胞(DC)はその高い抗原提示能と共刺激分子の発現より、プロフェッショナル抗原提示細胞としてin vitroおよびin vivoにおいて細胞障害Tリンパ球(CTL)を効率的に活性化することが知られている。また、乳癌や肺癌をはじめ膵癌や大腸癌など多くの癌に高発現するMUC1ムチンの腫瘍抗原性に着目し、MUC1を標的としたDCワクチン癌免疫療法の開発を目的とした。MUC1コアペプチドあるいはMUC1陽性乳癌細胞抽出lysateでパルスした癌患者DCをstimulatorに用いて、in vitroにて自家末梢血リンパ球よりCTLを誘導した。誘導CTLのMUC1特異性を細胞障害試験あるいはサイトカイン産生試験にて検討した。同時に抗原パルス自家DCを患者に皮下接種して、DCのin vivoにおける抗腫瘍免疫誘導能を検討した。2例のMUC1陽性乳癌患者より誘導したCTLは、いずれもMUC1特異性を示した。その抗原認識に際するMHC拘束性は、標的細胞により様々であった。MUC1標的DCワクチン接種をうけた患者末梢血リンパ球は、in vitro誘導CTLと同様のMUC1特異性とMHC拘束性を示した。MUC1抗原パルスDCは、in vitroとin vivoいずれにおいても強い抗腫瘍細胞性免疫応答を誘導しうることが証明できた。MUC1を標的としたDCワクチン療法は癌免疫療法としてその効果が大いに期待できると考えられた。
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