研究課題/領域番号 |
13671382
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西村 和修 京都大学, 医学研究科, 助教授 (70252450)
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研究分担者 |
木原 康樹 京都大学, 医学研究科, 講師 (40214853)
多田村 栄二 京都大学, 医学研究科, 助手 (70303831)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 心筋細胞移植 / 拒絶反応 / 心臓移植 / 胎児心筋細胞 / 心エコー / 核医学診断 |
研究概要 |
1)同種心筋細胞移植と臓器移植における拒絶反応の比較 Lewisラットの腹部にLewisラットの心臓を異所移植したRecipient、およびDonor心筋細胞としてLewisとACIラットの培養胎児心筋を用いた。1群では上記のRecipientにLewis培養心筋を移植(同系臓器、同系心筋細胞移植)、2群ではACI培養心筋を異所性移植心内に注入(同系臓器、同種心筋細胞移植)、3群としてACIからLewisへの異所性臓器移植を行った(同種臓器移植)。FK-506 1mg/kg dayを移植後2日間のみ投与し、以後は中止した。3群では激しい細胞浸潤が認められ、14日目には心停止となった。同系心筋細胞移植では移植細胞が術後2日から28日まで一貫して存在することが確認され、その周囲の炎症所見は軽度であった。同種心筋細胞移植でも心筋細胞集団が認められたが、その細胞周囲には炎症細胞浸潤も認められた。これを3群と比較すると細胞浸潤は心筋細胞移植の方が軽度であった。 2)同系細胞移植、同種細胞移植の移植後慢性期心機能評価 心筋梗塞モデルラットを作製し、4週間後に新生児培養心筋細胞(6x10^6)を梗塞周辺領域に移植した。免疫抑制剤は与えなかった。術後8週間まで心エコーによる心機能評価を行い、犠牲死後蛍光顕微鏡にて病理組織評価を行った。Percent Circumferential Shortening (PCS)、Percent Area Change(PAC)が移植後4週までは同系、同種移植ともに有意に改善したが、その後4-8週の間に同系移植ではさらに機能が改善したのに対して、同種移植ではPCS,PAC共に再度機能が低下した。蛍光顕微鏡で検討すると両群とも移植培養心筋細胞が多数認められた。同種移植後の心臓機能が4週の経過で一旦改善した後に再度低下するという結果はゆっくりとした拒絶反応の進行と考えられた。
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