研究課題/領域番号 |
13671386
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
太田 三徳 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30203805)
|
研究分担者 |
南 正人 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10240847)
奥村 明之進 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40252647)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
|
キーワード | マウス / 肺虚血再灌流障害 / ホスホリパーゼA2 / サーファクタント / リン脂質 / ホスオリパーゼA2 |
研究概要 |
[mouse肺虚血再灌流実験1]PLA_2IIAのあるmouse(BALB/c〕と先天的に欠除しているmouse(C57BL/6)を用い1時間の虚血後1,3,6時間でのBALF中PLA_2IB濃度(ELISA法)と活性(ADAM法)を測定した。これらの群では変化を認めなかった。 [mouse肺虚血再灌流実験2]そこで同動物を用い1時間の虚血後1,3,5日でのBALF中PLA_2IB濃度とPLA_2活性を測定した。BALB/cにおいてBALF中PLA_2IB濃度および活性はパラレルに変化し術後1日目に46倍に増加した後減少し術後5日目には術前とほぼ等しい値になった。動脈血酸素分圧はPLA_2活性が最も上がった1日目に最も低くPLA_2活性の低下とともに改善した。このPLA_2活性を抗PLA_2IB抗体で特異的に阻害すると約90%活性が阻害されBALF中のリン脂質分解活性は今までいわれていたPLA_2IIAによるものではなく、ほとんとがPLA_2IBによるものであることがわかった。C57BL/6においても上昇率は2.6倍とやや低いもののPLA_2IB濃度とPLA_2活性は同様の推移をたとりPLA2IIAの有無にかかわらずリン脂質分解活性は変動した。BALF中のサーファクタント(リン脂質)の含有量及び組成の変化を検討している。今後、臨床肺移植症例におけるPLA_2とsurfactantの変性、PLA2-IB産生に関与するサイトカインの影響、PLA2-IBの阻害による肺障害冶療への可能性を検討していく予定である。
|