研究課題/領域番号 |
13671423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
青柳 傑 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (40134704)
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研究分担者 |
吉野 義一 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (70323681)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | モヤモヤ病 / 血管平滑筋細胞 / IL-1 / p38MAPK / VEGF / JNK |
研究概要 |
モヤモヤ病血管平滑筋細胞(SMC)はIL-1刺激に対し、対照SMCと比較し有意にCOX-2産生が亢進していた。これに伴い、モヤモヤSMCではPGE2が特異的に過剰産生された。IL-1刺激はMAPK、特にstress-activated MAPK(JNK, p38MAPK)を燐酸化し、この下流でCOX-2産生が刺激される。ERK1/2の抑制物質PD98059では、COX-2-PGE2産生は抑制されず、P38MAPK特異的阻害剤である、SB203580によりほとんど抑制された。JNKの燐酸化はモヤモヤ、対照SMCの間で差異が認めれなかったが、P38MAPKの燐酸化はモヤモヤSMCで有意に亢進していた。COX-2は血管新生因子の産生に関与していることが明らかにされている。また、モヤモヤ病では、血管新生による脳の側副血行路が発達している。こうした背景から、IL-1刺激によるモヤモヤSMCのVEGF産生を検討した。IL-1刺激により、モヤモヤSMCでは対照SMCの4倍に増加した。このVEGF産生はPD98059では抑制されず、SB203580,及びNS398によりほぼ完全に抑制された。またJNK阻害剤SP6000125では抑制されなかった。血管を構成する壁細胞、血管内皮、繊維芽細胞、平滑筋細胞のVEGF産生の制御を検討した。血管平滑筋細胞ではP38MAPK-COX-2にdependentでありJNKにindependentであったが、繊維芽細胞ではP38MAPK, JNKにdependentであり、COX-2 independentであった。血管内皮細胞はVEGFをほとんど産生しなかった。以上の結果により、モヤモヤ病での血管壁細胞の異常は血管平滑筋細胞に限定され、P38MAPK-COX-2 pathwayの過剰反応であることが明らかにされた。治療薬の効果の可能性を示唆する結果である。
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