研究課題/領域番号 |
13671429
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
篠田 淳 岐阜大学, 医学部, 助教授 (50273131)
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研究分担者 |
坂井 昇 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021487)
吉村 紳一 岐阜大学, 医学部, 助手 (40240353)
郭 泰彦 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (90242718)
中島 茂 岐阜大学, 医学部, 教授 (60188935)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | C6グリオーマ細胞 / 分化 / cAMP / 分泌型セリンプロテアーゼ / 補体C1s / S100タンパク質 / グリオーマ細胞 / セリンプロテアーゼ / サイクリックAMP / スタウロスポリン / リポフェクション |
研究概要 |
r-gsp遺伝子は、C6グリオーマ細胞をdbcAMPとtheophyllineで分化誘導した際に発現、亢進することが確認された新規分泌型セリンプロテアーゼ遺伝子である。我々は、この分化に関わる新規遺伝子のタンパク質レベルでの発現をペプチド抗体を用いて確認し、r-gsp遺伝子の過剰発現が分化に与える影響と、r-Gspタンパク質の分化における役割について検討を加えた。 1.C6グリオーマ細胞をdbcAMP/theophyllineで分化誘導すると、r-Gspタンパク質の発現が亢進した。 2.r-gsp過剰発現株は、C6グリオーマ細胞を分化誘導したときに見られるアストロサイト様の細胞突起の伸展を認めず、S100タンパク質の発現も認めなかった。 3.培養液中へ分泌されたr-Gspタンパク質を37℃でインキュベートすると、還元条件下ではr-Gspタンパク質が減少するのに伴い、分解産物であるlight-chainが増加した。これに対し非還元条件下では、r-Gspタンパク質の減少に伴い、分解されながらもS-S結合で連結したr-Gspタンパク質が増加した。 4.r-Gspタンパク質は、ヒト補体C1rの濃度に依存して分解された。 5.r-Gspタンパク質は、ヒト補体C4を分解した。またヒトC1INHは、r-Gspタンパク室の分解を抑制した。 C6グリオーマ細胞にr-Gspタンパク質を過剰発現させただけでは分化を誘導することができなかったことから、r-Gspタンパク質は、分化誘導の十分条件でないと考えられた。r-Gspタンパク質の酵素学的特性が、補体C1sと極めて類似していることより、r-Gspタンパク質はラットの補体C1sであることが強く示唆された。
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