研究課題/領域番号 |
13671467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
森 健太郎 順天堂大学, 医学部, 助教授 (30200364)
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研究分担者 |
山本 拓史 順天堂大学, 医学部, 助手 (50255684)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | brain edema / aquaporin / Na^+ / H^+ exchanger / phorbol estel / SM-20220 / protein kinase C |
研究概要 |
脳梗塞などによる細胞性脳浮腫はおもにastrocyteに起こる。脳エネルギー代謝障害は細胞内lactic acidosisを生じ、これがNa^+/H^+ exchangerを刺激し細胞内Na^+ ionの上昇とこれに伴う浸透圧上昇が、脱リン酸化により開放したaquaporin 4 (AQP4)の水チャネルを介して細胞内に水の流入を来たすことによって発生すると推論した。今回、この理論にもとずいて、Na^+/H^+ exchangerの阻害剤であるSM-20220とprotein kinase Cを介してAQP4をリン酸化し閉塞するphorbol estelの2剤についてastocytic swellingの抑制効果を検討した。 Asctocyteは新生児Rat大脳半球からの2次培養細胞を用いて、まずWestern blotting法によりAQP4蛋白の存在を証明した。次に、培養astrocyteをlactic acidosisによって細胞腫脹を生じさせ、SM-20220とphorbol estelの効果を細胞直径をCoulter式flow cytometerを用いて測定することによって検討した。その結果、Lactic acidosisによってastrocyteの直径は5.4±1.5%増加するが、SM-20220を加えたものは2.3±0.8%と有意の抑制を認めた。しかし、phorbol estelを加えたものは有意の抑制は認められなかった。また、これら2つの薬剤の作用を全身麻酔下のRat脳にmicro-dialysis法をもちいて投与し、水中毒と代謝阻害剤6-aminonicotinamideを加えた低酸素負荷の2種類の脳細胞性浮腫モデルにたいして検討した。脳浮腫は組織impedance法によって検討した。しかしながら、これら2種類の薬剤では脳浮腫抑制効果は認められなかった。
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