研究課題/領域番号 |
13671488
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
西浦 康正 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (80208131)
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研究分担者 |
落合 直之 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (30134563)
陳 国平 産業技術総合研究所, ティッシュエンジニアリング研究センター, 主任研究員
鷲見 芳彦 帝人株式会社, 先端技術研究所, グループリーダー
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 神経再生 / 人工神経 / Schwann細胞 / 骨髄細胞 / 末梢神経欠損 / 培養細胞 |
研究概要 |
目的 生体吸収性人工材料によるtubeにSchwann細胞あるいは骨髄細胞を注入し、ラットの坐骨神経の神経欠損部を架橋する実験を行い、人工材料tubeと細胞の有用性について検討した。 方法 実験1.スポンジ構造を持ったコラーゲンtubeを作成し、15mmの神経欠損を架橋した。 実験2.PLA tubeを作成し、15mmの神経欠損を架橋した。PLA群(n=6)、PLA+ラミニン群(n=4)、PLA+ラミニン+骨髄単核球細胞群(n=3)。 実験3.PLA tubeにより、15mmの神経欠損を架橋した。PLA+コラーゲンゲル群(n=3)、PLA+コラーゲンゲル+培養Schwann細胞群(n=3)、PLA+コラーゲンゲル+培養骨髄間質細胞群(n=6)。 結果 実験1.術後8週で、全例(n=12)連続性が保たれていたが、組織学的には、中央部までの神経再生は3匹にとどまった。不良例では、スポンジ構造が消失していて、このことは神経再生の障害物となる可能性が考えられた。 実験2.術後8週でPLA群、+ラミニン群では、中央部までの神経再生は認められなかったが、+ラミニン+骨髄単核球細胞群では、2例において中央部までの神経再生が見られ、1例はさらに遠位まで神経再生が見られた。 実験3.術後8週で、コラーゲンゲル群、骨髄細胞群では、中央部で神経の再生を認めなかった。培養Schwann細胞群では、1例で中央部までの神経再生が認められた。 結論 1.神経欠損部を架橋するには、一定期間、管腔構造を維持する必要があり、その点において、われわれが開発したPLA tubeは有用と考えられた。 2.大量のSchwann細胞を培養するためには、大きな神経組織が必要なため、実用的ではない。代わるものとして、骨髄単核球細胞は神経再生を促進する可能性が示唆された。
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