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血管・骨成長因子を併用した骨壊死の外科的治療

研究課題

研究課題/領域番号 13671511
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関広島大学

研究代表者

石田 治  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (00243551)

研究分担者 砂川 融  広島大学, 医学部付属病院, 助手 (40335675)
安永 裕司  広島大学, 医学部付属病院, 講師 (40253075)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードFGF-2 / 骨壊死 / 血管新生 / 治療 / 成長因子
研究概要

骨壊死に対する治療法の1つとして、骨再生を期待して動静脈血管束を挿入する方法があるが、FGF-2を壊死骨内に添加することにより血管新生が増強されるか否かを調査する目的で以下の動物実験を行った。日本白色家兎の右の腸骨翼より骨片を遊離し、液体窒素に5分間侵し壊死骨を作製した。この遊離壊死骨を室温に戻した後、径2mmのドリルで血管束を挿入するための孔を作製した。この孔より壊死骨内に浸透するように100μgのFGF-2を単回注入した後、末梢側で結紮・切離し飜転した伏在動静脈束を孔内に挿入した群をFGF群、生理的食塩水のみを住入した後この血管束を挿入した群を対照群とした。両群とも術後1、2週で評価した。新生血管は大腿動脈より造影剤を注入し、可視化することで評価を行った。壊死骨内での新生血管の密度と、挿入血管束に対して垂直方向への新生血管の長さを計測した。新生血管の密度と長さは両群とも術後1週から2週にかけて経時的に増加していた。新生血管の密度は、術後1個で、FGF群(0.148)は対照群(0.050)よりも有意に高かった。術後2週でも、FGF群(0.375)と対照群(0.194)の間には有意差を認めた。新生血管の長さにおいても、術後1週では、FGF群(0.862mm)は対照群(0.330mm)よりも有意に高かった。術後2週でも、FGF群(2.625mm)と対照群(1.383mm)の間には有意差を認めた。以上より、FGF-2の壊死骨内への単回投与により、壊死骨内への動静脈血管束移植術における血管新生は増強されることが判明した。FGF-2は血管新生作用のほかに骨形成促進作用なども報告されており、FGF-2と血管束移植の併用は、キーンベック病などの壊死骨に対する治療に有効な手段となりうると考えられた。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Atsuo Nakamae: "Acceleration of surgical angiogenesis in necrotic bone with a single injection of fibroblast growth factor-2 (FGF-2)"Journal of orthopaedic research. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Atsuo Nakamae: "Acceleration of surgical angiogenesis in necrotic bone with a single injection of fibroblast growth factor-2 (FGF-2)"Journal of Orthopaedic Research. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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