研究課題/領域番号 |
13671515
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
高田 信二郎 徳島大学, 医学部附属病院, 講師 (20284292)
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研究分担者 |
柴田 瑩 徳島大学, 薬学部, 助教授 (40035556)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 仮骨延長術 / 骨代謝 / 赤外分光法 / 固体NMR法 / 大腿骨 / 骨強度 / pQCT / コラーゲン / 熱分析法 / 固体NMR |
研究概要 |
【平成13年度】 11週齢のSprague-Dawleyラットにおいて仮骨延長術を実施した。大腿骨骨幹部に骨延長器を装着した後、骨幹部の骨切りを実施した。1週間のlag phaseをおいた後、1日2回、0.25mmずつ21日間の骨延長の操作を行なった。21日間の骨延長終了直後、骨延長終了後3週、6週、9週、12週、15週において、仮骨延長部における骨強度試験、pQCT、赤外分光法、固体NMR法で仮骨延長部の成熟度を評価した。 平成13年度におこなった基礎実験では、ラット大腿骨の成長過程において以下の変化を確認した。 1.骨皮質における海綿骨密度、皮質骨密度は、いずれもが増加した。 2.骨強度試験における3点曲げ試験では、stiffness、strengthともに上昇して、成長とともに骨強度が高くなったことが示された。 3.外骨膜周囲経および内骨膜周囲径は、成長とともに次第に拡大した。 4.固体NMR法で算出されるT1緩和時間が次第に延長しており、成長とともに固体の強度が増していることを示した。 5.赤外分光法で求められる骨塩/骨基質比は、成長とともに次第に高くなっており、骨基質に対する骨塩の相対量が高まった。 【平成14年度】 平成13年度と同様の実験手技で、ラット大腿骨に対して仮骨延長術を実施し、延長仮骨部評価を行った。得られた結果は、下記のごとくである。 1.延長仮骨部における外骨膜周囲径は一時的に拡大するが、次第に縮小する。しかしながら、最終的には、仮骨延長部の外骨膜周囲径はもとの骨幹部に比べて明らかに拡大した。 2.強度は、仮骨部の成熟とともに増加した。 3.延長仮骨部は成熟するに従って、T1緩和時間は次第に延長した。 4.骨塩/骨基質比は、仮骨の成熟に伴ってその値が高まった。 ラット大腿骨の仮骨延長術では、延長仮骨部の成熟過程は成長過程に類似することが明らかになった。現在、実験動物数を増やし、さらに統計学的検討を実施している段階である。
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