研究課題/領域番号 |
13671516
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
渡部 昌平 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (80253300)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 遺伝子治療 / 関節軟骨損傷 / アデノウィルス / FGF2 / IL-4 / プラスミド / IL4 |
研究概要 |
1.アデノウィルスベクターを介したFGF2の関節滑膜組織への導入と欠損骨軟骨に対する遺伝子治療の試み:アデノウィルスを介したFGF2のラット膝関節への導入が確認された。またアデノウィルス静脈内投与で血清中にFGF2の上昇が認められた。関節軟骨欠損モデルに対する遺伝子治療を用いた修復の試みは、ラット膝蓋大腿関節に骨軟骨欠損モデルを作製し、遺伝子導入しその発言と関節軟骨修復の関係について検討した。ベクターにはFGF2組み替えアデノウィルスベクター(AdCAsFGF-2)とコントロールアデノウィルスベクター(AxCAEGFP)を用いた。関節局所の投与ではAdCAsFGF-2による炎症反応が強く、FGF2発現と組織修復性との関連が明らかではなかったため、静脈内投与を行なった。その結果、AdCAsFGF-2投与群では欠損関節軟骨の修復傾向が認められた。 2.IL-4のメカニカルストレスに対する軟骨保護効果:ラット培養軟骨細胞を用いて、機械的過刺激に対するIL-4の軟骨保護効果を検討した結果、in vitroでIL4による軟骨基質合成保持効果が認められた。このことより、関節軟骨修復機転においてもその効果が期待される。この研究成果は第8回軟骨代謝学会(平成13年3月8日、前橋市)と第17回整形外科基礎学術集会(平成14年10月11日、弘前市)にて発表した。 3.非ウィルスベクターを用いた遺伝子導入:非ウイルスベクターとしてはプラスミドを用いた系を利用して検討した。関連実験としてフィブロネクチンプラスミドをマウスコラーゲン関節炎モデルに対する投与で、関節炎の進行が抑制されただけでなく、関節炎の程度も軽減した。これらの結果はArthritis and Rheumatismに発表した。
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