研究課題/領域番号 |
13671555
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
中村 洋子 千葉県がんセンター, 生化学研究部, 研究員 (60260254)
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研究分担者 |
磯貝 恵理子 千葉県がんセンター, 生化学研究部, 研究員 (40300917)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | BMP / neuronal differentiation / 神経芽腫細胞 / DAN / p53ファミリー / p27^<KIP1> / 骨芽細胞 |
研究概要 |
アフリカツメガエルの発生過程において、BMPに対して阻害的に働く背側化因子としてDANファミリー蛋白質が複数報告されている。我々は、がん化抑制および骨芽細胞の分化過程におけるDANとBMPの相互作用の解析を行った。DANとBMP2とのin vitroでの結合能から、DANはシステインに富む領域を介してBMP2と結合している可能性が示唆された。また、マウス頭蓋冠骨芽細胞、MC3T3-E1はアスコルビン酸存在下において、培養6日後より骨分化の指標であるアルカリフォスファターゼ(ALP)の活性が上昇し、このときDAN発現の増加が認められた。DANノックアウトマウスから調整された初代培養骨芽細胞では、ALPの活性およびmineralizationが野生株に比べて抑制されていた。従って、DANはBMP2を介した骨分化の制御に関与していることが推測された。一方、神経提細胞は交感神経節細胞と副腎随質細胞へと分化するが、そのプロセスを制御している因子の一つにBMPがある。交感神経節細胞と副腎随質細胞から発生する神経芽腫におけるBMPシグナル伝達を介した分子機構の解析を行った。神経芽腫細胞をBMP2処理するとBMPシグナルを仲介する分子の一つ、Smad1/5のリン酸化が認められた。このことから、神経芽腫におけるBMP2シグナル伝達経路の存在が示唆された。さらに、BMP2処理によって細胞の増殖速度は抑制され、神経突起の伸長が認められた。DAN発現を転写レベルで制御していると考えられるp73およびDANの発現はBMP2処理によって減少していることが判った。また、Cdkインヒビターであるp27^<KIP1>発現の増加、Cdk2活性の抑制が認められた。以上の結果から、神経芽腫細胞のBMP2による細胞増殖抑制および神経分化誘導はp27^<KIP1>の増加に関与していることが示唆された。
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