研究課題/領域番号 |
13671626
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
重松 昭生 産業医科大学, 副学長 (30037428)
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研究分担者 |
相方 謙一郎 産業医科大学, 医学部, 助手 (30331002)
南 浩一郎 産業医科大学, 医学部, 講師 (70279347)
瓜生 佳代 産業医科大学, 医学部, 助手 (20309975)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ステロイド系麻酔薬 / アルファキサロン / トラマドール / 副腎髄質細胞 / アフリカツメガエル卵母細胞系 / ニコチン性アセチルコリン受容体イオンチャンネル / ノルエピネフリントランスポーター / ムスカリン受容体 / ニコチン性アセチルコリン受容体イオンチャネル / ノルアドレナリントランスポーター / 腎血流 |
研究概要 |
ステロイド系麻酔薬アルファキサロンや非麻薬性鎮痛剤トラマドールは詳細な鎮痛機序の検討は未だになされていない。本研究ではアルファキサロンやトラマドールの鎮痛機序解明を行う目的で、副腎髄質細胞とアフリカツメガエル卵母細胞系を用いて、ニコチン性アセチルコリン受容体イオンチャンネル(nAChR)にどのような作用をもつかをパッチクランプ法を用いてその抑制効果を確認した。さらに、アルファキサロンやトラマドールのノルエピネフリントランスポーター(NET)に効果も確認した。その結果、トラマドールは副腎髄質細胞のnAChRを抑制することで細胞内カルシウム濃度を減少させて、カテコラミン分泌を抑制することが解った。 また、トラマドールはBGTx感受性のα7受容体を抑制することが示唆された。さらにトラマドールは濃度依存的に[^3H]ノルエピネフリン(NE)の副腎髄質細胞内への取り込みを抑制した。さらに[^3H]NE取り込みと[^3H]デシプラミン結合がトラマドールにより競合的に抑制されることから、トラマドールはNE認識部位とデシプラミン結合部位にオーバーラップして結合することが示唆された。 さらに、[^<14>C]トラマドールの副腎髄質細胞への結合実験によりトラマドールはNETだけでなくムスカリン受容体やnAChRへも影響を及ぼしていることが示唆されたため、トラマドールのムスカリン受容体M1、M3に対する影響も観察しM1、M3に対してアトロピン結合部位において拮抗的に阻害することを示唆する結果を得た。また、アルファキサロンは副腎髄質細胞のnAChRを抑制することで細胞内カルシウム濃度を減少させることが解った。さらにアルファキサロンは濃度依存的にNET機能を臨床濃度で抑制することが示された。[^3H]NE取り込みと[^3H]デシプラミン結合がアルファキサロンにより競合的に抑制されることから、アルファキサロンはNE認識部位とデシプラミン結合部位にオーバーラップして結合することが示唆された。
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