研究課題/領域番号 |
13671652
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
那須 保友 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (20237572)
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研究分担者 |
新 良治 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (00314675)
津島 知靖 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (20135990)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | カベオリン / アンドロゲン / 膀胱癌 / 前立腺癌 / MDR / MRP |
研究概要 |
膀胱癌における抗癌剤多剤耐性獲得機構におけるカベオリンの関与を解明するため、抗癌剤耐性を示す膀胱癌培養細胞株を用いてカベオリンならびに多剤耐性因子(MDR, MRP)の発現を蛋白ならびに遺伝子のレベルで検出し解析しカベオリンが抗癌剤耐性獲得を克服するための治療標的となるか否かを検討した。また前立腺癌細胞を対象にして同様の解析を行った。 さらに抗癌治療に抵抗性、再発性を示した、膀胱癌臨床材料をもちいて組織内における、カベオリン、らびに多剤耐性因子(MDR, MRP)の発現を解析検討した。 その結果、 1.膀胱癌人細胞株におけるアドリアマイシンに対する耐性獲得の経過におけるカベオリンの発現はMDRの発現と平行しているものの、MRPの発現とは連関していないことが明らかとなった。 2.前立腺癌においては特に明らかな傾向を認めなかった。 3.膀胱癌臨床検体における解析においては、発現に一定の傾向を認めず、臨床においてはカベオリンのみならず他の因子も耐性獲得に関与していることが示唆された。 今後の研究のあらたな展開としては細胞におけるカベオリンの発現を抑制するあらたな手法(iRNAなど)を用いて耐性発現機構を解明しあらたな治療法開発の糸口を探る予定である。
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