• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アンドロゲン受容体コファクターの特性評価と前立腺癌における役割の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13671683
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関産業医科大学

研究代表者

藤本 直浩  産業医科大学, 医学部, 助教授 (30209100)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード前立腺癌 / アンドロゲン受容体 / 共役因子 / ホルモン療法 / 前立腺
研究概要

前立腺癌のホルモシ抵抗性のひとつの機序としてホルモン療法中のような低濃度のアンドロゲンに反応する、つまりandrogen-hypersensitiveという状態が考えられる。以前我々が樹立した細胞株LN-TR2は親株のLNCaP細胞よりandrogen-hypersensitiveな細胞である。このandrogen-hypersensitiveである機序としてアンドロゲン刺激後にLN-TR2ではLNCaPに比べ核内のAR蛋白量が増加している事、AR coactivatorであるARA55とTIF2の発現が増強している事を確認していた。そこで、LNCaPにおいてこれらのAR coactivat-orのARの転写活性における影響をPSA promoterを用いたluciferase assayで検討した結果、これらがLNCaPにおいてもAR coactivatorとして作用する事がわかり、ARA55の方が転写活性増強効果が高かった。この事はARA55のようなAR coactivatorが十分に存在するような前立腺癌細胞では低アンドロゲン状態においてもARの転写活性が発揮され、癌細胞が生存、増殖可能であると推測された。また、LN-TR2がandroger-hypersensi-tiveである機序としてARの遺伝子変異も推測されたため、ARの核内移行に重要なhinge region、アンドロゲン感受性に重要なligand binding domainの塩基配列を調べたが、LNCaPとLN-TR2間に遺伝子変異は認めなかった。よって遺伝子変異によるアンドロゲン感受性の変化ではなかった。よって、LN-TR2がandrogen-hypersensitiveである機序としては核内のAR蛋白量が増加、およびAR coactivatorであるARA55とTIF2の発現が増強が考えられた。ヒト前立腺組織においてARA55は間質よりも上皮、癌細胞に多く発現していた。以上より、前立腺癌細胞はARA55を発現し、ARA55の発現増加がホルモン抵抗性のひとつの機序と予想された。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi