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顆粒膜細胞内FSH刺激伝達機構に関する生化学的・分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13671749
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

田辺 清男  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (10101916)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード顆粒膜細胞 / c-fos / jun-B / PKA / PKC / MAPK / 卵胞発育 / シグナル伝達 / FSH / jun B
研究概要

ラット卵巣、ブタ顆粒膜細胞を研究対象とし、顆粒膜細胞に対するFSHの刺激伝達機構を解析した。顆粒膜細胞は新鮮ブタ卵巣から小卵胞を採取し、卵胞液を得た。ここから顆粒膜細胞を調製、培養して研究に供した。
ラット卵巣においてPMSG投与により、c-fosとjun BのmRNAの発現は有意に上昇した。培養ブタ顆粒膜細胞はFSH添加30分後にc-fosとjun BのmRNAの発現は有意に上昇し、2時間以内に元のレベルに復元した。PMAを添加すると濃度依存性にc-fosとjun B mRNAの発現が増加した。FSHと共にstaurosporineを添加するとFSHによるこれらの遺伝子の発現は有意に抑制されたが、Rp-cAMPでは有意な抑制はみられなかった。さらに顆粒膜細胞内MAPK活性は、FSH(75IU/ml)により有意に増加し、投与10分後に最大に達し、以後は減少して60分後には対照レベルに戻った。PMAを添加すると有意なMAPK活性の上昇がみられたが、forskolinあるいは8-Br-cAMPを添加してもMAPK活性は有意な増加はみられなかった。そこで、FSHと共にstaurosporineを添加すると、FSHによるMAPK活性の上昇は有意に抑制された。
本研究の結果を総合すると、FSHは顆粒膜細胞において、主としてc-fosとjunB遺伝子のmRNAの発現を促進すること、そしてその細胞内刺激伝達経路としてはPKA系ではなく、PKC系を経ている可能性が示された。さらに顆粒膜細胞内mitogen-activated protein kinase活性も同様にFSHによって活性化され、その細胞内刺激伝達経路はPKA系ではなく、PKC系である可能性が考えられた。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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