研究課題/領域番号 |
13671778
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
土井 勝美 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40243224)
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研究分担者 |
堀井 新 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30294060)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 過重力負荷 / 2G / real time PCR法 / 耳石 / 水チャネル / グルタミン酸受容体 / 重力負荷 / オステオポンチン / mRNA / AQP1 / AQP3 |
研究概要 |
1.過重力負荷の前庭耳石およびOP mRNAへの影響 2G過量力負荷を7日間行ったラット前庭耳石膜の観察では、耳石結晶の形およびその大きさに変化は認められなかった。また、球形嚢および卵形嚢より抽出したmRNAを用いて、重力変化前、2時間、24時間、48時間、7日後でosteopontine mRNAの発現量を経時的に観察したが、いずれの平衡斑においても有意な変化は認められなかった。 2.過重力負荷の蝸牛グルタミン酸受容体への影響 過重力負荷を行ったラット蝸牛よりmRNAを抽出して、グルタミン酸受容体のうちGluR1、GluR2、GluR4、NR1、mGluR1の発現量について、同様に、重力変化前、2時間、24時間、48時間、7日後で経時的に解析を行ったが、いずれのグルタミン酸受容体の発現量にも有意な変化は観察されなかった。 3.過重力負荷の蝸牛水チャネルAQP3、AQP4への影響 過重力負荷を行った動物各1匹ずつの内耳から抽出した極く微量なmRNAを用いるため、蝸牛内に発現するAQP3とAQP4において解析が可能であったが、その発現量に有意な変化は観察されなかった。 4.過重力負荷の前庭系グルタミン酸受容体への影響 前庭系においても、上記グルタミン酸受容体の発現量について、重力変化前、2時間、24時間、48時間、7日後で経時的に解析を行った。その結果、前庭末梢(1次ニューロン)において、過重力負荷後7日で、GluR2受容体に著明なup-regulationが観察された。一方、前庭神経核内(2次ニューロン)におては、逆に、2時巻後にNR1受容体にdown-regulationが観察された。これらのグルタミン酸受容体の変化については、過重力負荷による空間認知に関する情報量の変化を、前庭小脳からの抑制、末梢からの興奮により代償するためのものと推察された。
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