研究課題/領域番号 |
13671786
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中島 寅彦 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (00284505)
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研究分担者 |
安松 隆治 九州大学, 医学部附属病院, 医員 (00444787)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | serpin / headpin / maspin / SCC Antigen / Head and Neck Cancer / 遺伝子治療 |
研究概要 |
headpinはdifferential display法を用いてわれわれがクローニングした新しいセリンプロテアーゼインヒビター:serpinである。headpin遺伝子が存在する染色体18q21には同じserpin familyに属するmaspin, Squamous Cell Carcinoma Antigen(SCCA)の遺伝子座が存在する。頭頸部扁平上皮癌において正常上皮に比し、maspin、SCCAの発現も抑制されていることを報告した。海外共同研究者のもとで、抗headpinモノクローナル抗体が作製され、われわれは頭頸部扁平上皮癌組織におけるheadpinタンパクの発現パターンを解析した。mRNA同様、タンパクレベルで癌組織内の発現の低下を認めた。headpinタンパクの生理的ターゲットとなるプロテアーゼはまだ同定されていない。headpin発現の癌細胞に対する影響を調べる目的にheadpin cDNAを頭頸部扁平上皮癌由来の培養細胞株に導入し(stable transfection)、その表現型の変化を解析した。headpin発現株はベクターコントロール株に比し、in vitro細胞増殖能に変化はみられなかった。しかし、matrigelを用いた浸潤能の解析では、headpin導入株はコントロールに比し浸潤能が抑制されていた(p<0.05)。 また、headpin同様、maspin、SCCA1も正常扁平上皮に比し、頭頸部扁平上皮癌組織ではその発現は抑制されており、頭頸部扁平上皮癌患者の進行症例における血清SCC抗原上昇は癌におけるSCCA発現とは無関係であり、癌組織周囲のTリンパ球におけるSCCA1発現が寄与していることも報告した。
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