研究課題/領域番号 |
13671836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
生野 恭司 (2002-2003) 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50294096)
日下 俊次 (2001) 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (60260387)
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研究分担者 |
松下 賢治 大阪大学, 医学部附属病院, 医員(臨床研究)
大路 正人 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90252650)
生野 恭司 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50294096)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 網膜色素上皮細胞 / Kir7.1 / 内向き整流性K+チャンネル / Kir4.1 / アンカー蛋白 / パッチクランプ法 / Na+-K+ポンプ / Na+-K+チャンネル / K+チャンネル / 内向き整流性K+チャネル / バッチランプ法 / K+チャネル |
研究概要 |
網膜色素上皮細胞(RPE)に発現する内向き整流カリウムチャンネル(Kir)としてこれまでKir4.1が報告されていたが、RPEの電気生理学的性質から他のチャンネルの発現が推測されていた。我々はこの本態としてKir7.1がRPEに発現するか否かを検討し、RT-PCR法を用いてKir7.1mRNAがRPEに発現していることを発見した。次にKir7.1蛋白を用いて家兎からポリクローナル抗体を作成した。この抗体を用いてウエスタンブロットを行い、Kir7.1はRNAのみでなく蛋白レベルでもRPEで発現していることを確認した。次に光学顕微鏡を用いた免疫組織化学を行い、Kir7.1蛋白のRPEにおける局在を検討した。その結果Kir7.1はRPEのApical細胞膜突起の根元あたりに強く発現していた。一方Na+,K+-ATPaseと二重免疫染色を行うと両者の発現部位はほぼ一致し、Kir7.1とNa+,K+-ATPaseは似た細胞内局在を示した。 さらにKirは1.1から7.1までのサブタイプに分かれているが、そのうちKir4.1とKir5.1の網膜内局在を免疫組織化学で検討した。Kir5.1は主としてミューラー細胞と網膜神経細胞の一部に陽性であった。Kir5.1はミューラー細胞では細胞体にびまん性に染色されたが、Kir4.1はミューラー細胞の硝子体側のエンドフットまたは血管周囲に巻きつく突起部に強い局在を示した。また、Kir4.1の免疫沈降を行うとKir5.1が含まれているためミューラー細胞の細胞体または遠位側にはKir4.1/Kir5.1の異種4量体が局在し、エンドフット側にはKir4.1の同種4量体が局在していることが示唆された。
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