研究課題/領域番号 |
13671860
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
松浦 哲郎 摂南大学, 薬学部, 講師 (20268494)
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研究分担者 |
尾崎 清和 摂南大学, 薬学部, 助手 (40268496)
奈良間 功 摂南大学, 薬学部, 教授 (80268490)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | Retinopathy / Diabetic retinopathy / Neovascularization / WBN / Kob / Rat |
研究概要 |
WBN/Kobラットの網膜を走行する血管を解析し、糖尿病発症後の雄WBN/Kobラットの網膜内にヒトと酷似した形態の1)微小血管瘤、2)蛇行と拡張を伴う細小毛管異常(IRMA)が検出された他、3)ガラクトース誘発糖尿病ラットと同様な血管の塊状結節が観察された。また様尿病の雄WBN/Kobラットおよび非糖尿病の雌WBN/Kobラットのいずれにも4)内皮細胞と周皮細胞の減少から構成される微小血管の病変とそれに伴う無細胞血管の増加を検出した。 またFITC-dextran灌流法によって得られた眼底像を形態学的に解析し、雄WBN/Kobラットにおいて網膜血管伸展法と同様の微小血管瘤、塊状結節、IRMAを検出した他血管透過性亢進による蛍光色素の漏出を認めた。これらのうち糖尿病性の変化と思われる微小血管瘤および塊状結節は糖尿病を発症した雄WBN/Kobラットに多発していたが、漏出は非糖尿病の雌WBN/Kobラットにも検出された。また雄WBN/Kobラットの虹彩を走行する血管に他の実験動物では報告されていない微小血管瘤が観察された。 これらの結果は雄WBN/Kobラットに認められる網膜の血管病変がヒトにおける糖尿病網膜症の各時期の形態と非常に類似し、最終的に増殖性変化に転化することを示しており、今後、本合併症の病理発生機構や治療方法の確立のために有用であることを示唆していた。
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