研究課題/領域番号 |
13671866
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
和佐 勝史 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (10240467)
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研究分担者 |
草深 竹志 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70263267)
岡田 正 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40028569)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 神経芽細胞腫 / N-myc遺伝子 / IGF-T receptor / 癌増殖 |
研究概要 |
小児の代表的な固形腫瘍である神経芽細胞腫のcell lineを用いて、IGF-IR抗体(αIR3)と抗癌剤との併用効果を細胞増殖の面より検討すると同時に、その作用機序をapoptosisの発現の面より検討した。ヒト神経芽細胞腫のcell lineとしてSK-N-SHを用いた。細胞を1x10^5cells/ml(100μl/well)の密度で96-well tissue-culture plateに植え、24時間後にcisplatin (0.5μg/ml)またはdoxorubicin (0.01μg/ml)にαIR3(05μg/ml)を投与し、1、2、3日後に細胞数をMTT法で測定した。細胞を1x10^6cells/ml(2ml/well)の密度で6-well tissue-culture plateに植え、24時間後に抗癌剤及びαIR3を投与し、48時間後にapoptosis細胞数および細胞膜IGF-IR数をflowcytometryを用いて測定した。核酸及び蛋白合成の指標としての^3H-thymidineおよび^3H-leucine incorporationを測定した。抗癌剤にαIR3併用群では、投与2,3日目において、それぞれの単独投与群に比し、細胞増殖が有意に抑制された。抗癌剤およびαIR3併用群のapoptosisの細胞数はそれぞれの単独投与群に比し著明に増加した。抗癌剤投与群のIGF-IR数は非投与群に比し著明に増加した。以上より、抗癌剤とIGF-IR抗体(αIR3)を併用した場合に見られた腫瘍増殖抑制効果は、併用によるapoptosis促進作用を介して発揮されると考えられる。
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