研究課題/領域番号 |
13671891
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
柴田 健一郎 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (50145265)
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研究分担者 |
吉村 篤利 長崎大学, 歯学部, 助手 (70253680)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | リポタンパク質 / リポペプチド / Toll様受容体 / 構造と生物活性 |
研究概要 |
マイコプラズマ(M)由来リポタンパク質(LP)の活性部位であるN末端のリポペプチド(Lpp)の構造をもとに合成したS-(2,3-bispalmitoyloxypropyl)CGDPKHPKSF(Pam2CGDPKHPKSF,以後FSL-1)はLPと同様に歯肉線維芽細胞(HGF)ならびにマクロファージ(Mp)を活性化する。本研究では、種々のLppの構造とMp活性化能について調べた。 細菌由来Lppとして大腸菌由来のS-(2,3-bispalmitoyloxypropyl)-N-palmitoyl-CSSNA(Pam3CSSNA)とPam3CSK4を、M由来LppとしてFSL-1とその誘導体、さらにMALP-2(Pam2CGNNDESNISFEK)を用いた。FSL-1のペプチド部分のC末端PheをArgに変換することにより、さらに、シアシル基のパルミチン酸をステアリン酸に変換することにより、急激なMp活性化能の低下がみられた。このことはペプチドならびに脂肪酸部分の両方がレセプター(R)との結合に関与し、また、ペプチド部分とRは疎水的な相互作用していることを示唆している。HGFならびにMp活性化能の強さはFSL-1>MALP-2>Pam3CSK4>Pam3CSSNAの順であった。N末端のアミノ基がフリーのLppの活性が強く、また、Pam3CSK4>Pam3CSSNAであることから、細菌由来のLppのペプチド部分とレセプターは親水性な相互作用していることを示唆している。
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