研究課題/領域番号 |
13671901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
苔口 進 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (10144776)
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研究分担者 |
新垣 隆資 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40294417)
井上 哲圭 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20223258)
福井 一博 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70034171)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 歯周病細菌 / Porphyromonas gingivalis / Actinobacillus actinomycetemcomitans / 生体内発現 / 細菌遺伝子 / Actimobacillus actinomycetemcomitans / 遺伝子解析 |
研究概要 |
病原細菌は特定の増殖条件下で、あるいは特に生体内で特定の遺伝子および蛋白を発現する。それは細菌の増殖および病原性に関わるものである。この研究では歯周病細菌Porphyromonas gingivalisとActinobacillus actinomycetemcomitansにおいて生体内で発現する特別な遺伝子や蛋白を探索し、その特徴を調べる目的で行なった。 本研究の主な成果は以下のとおりである。 1)P.gingivalisの53-kDaの外膜蛋白(Ag53)が、歯周病に罹患した多くの患者に強い体液性免疫反応を惹起する。3つの配列、RAAIRAS、YYLQおよびMSPARRがAg53の中の主なB細胞エピトープであると同定された。それはAg53に対して抗体反応の患者個々の差を反映するかもしれない。 2)A.actinomycetemcomitansは線毛を生体内で発現し、それはこの細菌の歯および他の表面への付着に重要な役割を果たす。A.actinomycetemcomitansの43株の臨床分離株における主な線毛蛋白質をコードするflp-1遺伝子の塩基配列を比較した。flp-1蛋白質の塩基また蛋白配列は粘着性に関わるC-末端において高度に変異しており、この多様性のある株が病原性に関わるかもしれない。 3)A.actinomycetemcomitansの増殖や病原性を制御するactXの上流領域からフェリチン様蛋白をコード化する2つの遺伝子を単離した。2つのフェリチン遺伝子は両シストロンのオペロンを構成し、そのmRNAの蓄積は好気条件下で増強された。従ってこのオペロンは細菌の酸素環境変化に対する適応において重要な役割を果たしていると思われる。
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