研究課題/領域番号 |
13671965
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
林 孝文 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80198845)
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研究分担者 |
勝良 剛詞 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (30283021)
平 周三 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70313525)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 口腔癌 / 頸部リンパ節転移 / らせん走査型CT / 経静脈造影 / 至適撮影条件 / 角化壊死 / 高吸収域 / 上頸神経節 / らせん走査CT / 口腔顎顔面領域 / 悪性腫瘍 / 転移判定基準 / 紡錘形結節状構造 / 舌癌 / 造影前CT / hyperdense area / 角質変性 / らせん操作型CT / 三次元表示 / volume rendering画像 / MPR画像 / 画像再構成間隔 |
研究概要 |
本研究は、口腔癌のリンパ節転移をより早期に正確に検出する上での、らせん走査型CTにおける至適撮影条件を明らかにすることを目的とし、エックス線ビーム厚とテーブル移動速度(ピッチ)や再構成間隔・再構成関数の組み合わせを最適化することを主眼として行った。また造影剤投与後の早期相と遅延期相による画像の変化を診断の要素も加えた。研究成果は以下の通りである。 1.らせん走査型CTにおける至適撮影条件を以下に示す。 1)造影前:スライス厚3mmのノンヘリカルスキャンもしくはヘリカルスキャンにて撮影。範囲は上咽頭から中頸部まで。 2)造影後早期相:300mgI/mlの非イオン性ヨード系造影剤を用い、1秒間に1〜1.5mlの注入速度にて造影剤を注入。目標量を60秒問で注入し、注入開始後45秒程度から頭側から尾側に向けて、エックス線ビーム幅2〜3mm・テーブル移動速度3mm/管球回転のシングルヘリカルスキャンを施行。範囲は上咽頭から鎖骨上窩まで。画像再構成間隔は1mm。 3)造影後遅延期相:造影剤注入開始から3分程度経過後にスライス厚3mmのノンヘリカルスキャンにて原発巣ならびにリンパ節転移が疑わしい領域を撮影。 2.さらに、本研究の結果、以下の点が明らかとなった。 1)早期相とその再構成間隔について;MPR画像及びvolume rendering法による三次元表示画像を作成した結果、すべてのリンパ節を得られた画像データから再構成したvolume rendering画像で明示することが可能であった。 2)造影前CTについて;造影後CTのみでは見落とされる可能性のある顕著な角質変性を伴った転移腫瘍を、造影前CTの経時的変化の評価によりhyperdense areaとして検出し得る可能性が示唆され、後発頸部リンパ節転移を早期に検出するためには、経過観察において造影前CTを省略すべきではないことが明らかとなった。 3)造影後遅延期相について;早期相と比較することにより、頸部リンパ節と紛らわしい解剖学的構造である交感神経幹の上頸神経節をリンパ節と鑑別する上で有用性が認められた。
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