研究課題/領域番号 |
13671979
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
諸橋 富夫 昭和大学, 歯学部, 講師 (10146871)
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研究分担者 |
斉藤 茂 (斎藤 茂) 昭和大学, 歯学部, 講師 (20195986)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | フラクトオリゴ糖 / 胃切除 / ラット / 骨密度 / 象牙質 / 切歯 / 顎骨 / 形態計測 / 胃全摘出 / 皮質骨 / 海綿骨 / 象牙質形成 |
研究概要 |
我々はラットの胃を全摘出(GX)することによって引き起こされる顎骨骨病変と象牙質形成抑制に対するフラクトオリゴ糖(FOS)摂取の影響を検索した。 35日齢の雄性SDラット28匹に偽手術またはGX手術を施し、精製飼料で4週間飼育した。次にフラクトオリゴ糖(7.5%)添加または無添加の飼料で、それぞれの群を6週間飼育し、上下顎骨を摘出した(SH, SH+FOS、GX、GX+FOS群)。下顎骨横断面の反射電子像を用いて形態計測を行い、海綿骨面積(TBA)、皮質骨面積(CBA)、横断面面積(TA)の算出した。また、横断面切片を用いて、エナメル質、象牙質および歯髄腔面積の算出も行った。次ぎに上顎切歯矢状断切片を作成し、蛍光顕微鏡を用いてテトラサイクリンとカルセイン標識の距離を計測し象牙質形成速度の算出を行った。 TBAとCBAはGX群で顕著に減少していた。FOS摂取はこの減少を回復させたが、SH群レベルまでの回復はみられなかった。TAはGXにより有意な減少を示した。一方、GX群ではエナメル質および象牙質面積の減少が、GX+FOS群では歯髄腔面積の減少が観察された。象牙質形成速度の減少はGX群のみで親察された。 これらの結果はFOS摂取がGX後に減少した骨量を完全ではないが改善させること、象牙質形成速度をSHレベルまで回復させる作用を有していることを示唆した。
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