研究課題/領域番号 |
13672013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
武市 収 日本大学, 歯学部, 助手 (10277460)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 難治性根尖性歯周炎 / 血管内皮細胞 / 好中球 / 一酸化窒素 / 誘導型一酸化窒素合成酵素 / L-アルギニン誘導体 / RT-PCR法 / Southern hybridization法 / LPS / IL-1β / インターフェロンγ / 一酸化窒素合成酵素 / 歯根肉芽腫 / 歯根嚢胞 / インターロイキン1 / E-セレクチン |
研究概要 |
1.被験材料:外科的に摘出した根尖病巣30例中、16例が歯根嚢胞であり、14例が歯根肉芽腫であった。 2.iNOS免疫染色:ヒトiNOS特異的抗血清をウサギで作製し、それを用いて歯根嚢胞の免疫染色をおこなったところ、血管内皮細胞、上皮細胞、線維芽細胞およびマクロファージでiNOS強陽性を示した。また、リンパ球や好中球でもiNOS陽性を示した。なお、血管周囲にiNOS陽性細胞が局在していた。 3.iNOSとIL-1βの二重染色法:iNOS陽性細胞がIL-1β陽性を示すものと陰性を示すものとがあった。逆に、IL-1β陽性細胞がiNOS陽性を示すものと陰性を示すものとがあった。すなわち、autocrineあるいはparacrineに作用していることが示唆された。また、IL-1β陽性細胞がiNOS陽性の血管内皮細胞周囲に多く局在していた。 4.誘導型NO合成酵素(iNOS)遺伝子発現の検索:通法に従い、共培養したHUVECならびにPB-PMNsからTRIzolを用いてRNAを分離し、ランダムプライマーおよび逆転写酵素を用いて相補的なDNAを作成したのち、ヒトiNOS特異的PCRプライマーとDNA合成酵素を用いたPCR法により、iNOSmRNAの遺伝子発現を検索した。その結果、iNOS遺伝子の発現を認めた。 5.Southern hybridization法:4.で得られたPCR反応産物をナイロンメンブレン上にSouthern transferし、ヒトiNOS特異的インターナルプローブを作成したのち、非ラジオアイソトープを用いたSouthern hybridization法をおこなった。得られたオートラジオグラフィー上でiNOSのインターナルプローブとハイブリダイゼーションしたシグナルを確認し、PCR法の特異性を確認した。
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