研究分担者 |
滝川 正春 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20112063)
矢谷 博文 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80174530)
窪木 拓男 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (00225195)
藤澤 拓生 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20325096)
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研究概要 |
MMP-3遺伝子のプロモーター領域の多型(5A/6A)と関節疾患感受性との関連性を明らかにすることを目的として遺伝子多型解析を検討した.まず,本年度は遺伝子多型解析に先立ち,本研究計画に対して岡山大学歯学部倫理委員会の承認を得る必要があった.そのため,平成13年11月から岡山大学歯学部倫理委員会の承認を受けた後,岡山大学歯学部附属病院第一補綴科に顎関節部の疼痛,機能障害を主訴に来院し,本研究の趣旨を文書にて説明し自発的同意の得られた被検者から一律3mlの血液採取を行った. 平成14年1月30日現在での被検者数は,男性18名,女性26名の計44名であり,これら被検者の血液よりDNAの抽出を行った.このDNA抽出に関する手法は確立し得た. 現在,抽出されたDNAから、MMP-3プロモーター領域の対立遺伝子の多型(variable number of tandem repeat : VNTR)ならびにIX型コラーゲンα3鎖の遺伝子多型(SNPs)を検討すべく,Ye et al.(1995)の方法ならびにPaassiltaらの方法に従い、PCR産物に対してTthlllI酵素処理を応用し,被検者個々の対立遺伝子の多型を明らかにした. その結果,現在集積された被検者数では,遺伝子多型と関節疾患感受性との間に統計学的に有為な関連性を見いだすことはできなかった.しかしながら,現段階では被検者数が少なくtype II errorが生じている可能性があり,今後も被検者数の継続的蓄積が必要となると考えられた.
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