研究分担者 |
竹内 久裕 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10222093)
西川 啓介 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10202235)
中野 雅徳 徳島大学, 歯学部, 助教授 (30136262)
高橋 章 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30252688)
細木 秀彦 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60199502)
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研究概要 |
近年CT画像から顎関節部の三次元再構築が行われ,さらには得られた画像を下顎運動と同一座標系でとらえることで,機能的な診断に役立てようという試みも始められている.しかしその精度について明らかにされているとは言い難い.そこで本研究の目的は三次元再構築画像の歪みについて検討し,CTの撮像条件,再構築方法を確立することである. スパイラルCT (Somatom Plus 4,Siemens Co)による最適条件で撮像・再構築した乾燥頭蓋骨下顎頭の再構築像と三次元座標測定器(Microcode FN503,Mitsutoyo Co)で測定した実測像を,コンピュータグラフィックターミナル上で比較した.その結果,本研究で開発したCT閾値決定法による顎関節の再構築では,狭小な顎関節隙の再構築も2%程度の誤差で再構築可能であった.また臨床応用時,影響が大きいと考えられるテーブル送り速度を1mm/回転,1.5mm/回転,2mm/回転で比較すると,テーブル移動方向の誤差の増加が0.85%,2.59%,3.41%と他方向の誤差の増加より大きいことが明らかになった.また再構築にあたりCT閾値を皮質骨のCT値を参考にして決定すると,実測値より約10%小さくなる可能性が明らかになった. スパイラルCTデータから顎関節再構築を行うに当たっては,撮像条件および再構築条件の検討が必要であることが本研究より明らかになった. また,これらの結果の一部は,第81回General Session and Exhibition of the International Association for Dental Researchで発表した.
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