研究課題/領域番号 |
13672078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 浜松医科大学 (2002) 東北大学 (2001) |
研究代表者 |
加藤 文度 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (60204492)
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研究分担者 |
大谷 明夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30133987)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 口腔 / 移植皮膚 / ケモカイン / 樹状細胞 |
研究概要 |
Macrophage-derived chemokine(MDC/CCL22)はケモカインレセプターであるCCR4に対応するケモカインリガンドで、EBI1 ligand chemokine(ELC/CCL19)はもう一つのケモカインレセプターであるCCR7に対応するケモカインリガンドである。本研究はCCL22/CCR4とCCL19/CCR7ケモカインシステムの発現を、口腔内へ移植した遊離皮弁における生体防御機構の動態を知る目的で、移植皮弁の炎症病態と所属リンパ節において比較解析を行った。 CCR4およびMDCに対するRT-PCRを実施したところ、正常皮膚では、CCR4およびMDCのmRNAは検出されなかったが、移植皮膚とリンパ節ではそのmRNAが検出された。一方、CCL19とCCR7のmRNAはリンパ節では検出されたが、移植皮膚では検出されなかった。Anti-CCR4抗体とanti-MDCを用いて免疫染色を行ったところ、CCR4陽性のリンパ球が移植皮膚の真皮に多数観察され、MDC陽性の大型単核球と接触していた。同様の関係がリンパ節のT cell areaでも観察された。移植皮膚ではCCR4陽性細胞はほとんどがCD4陽性のヘルパーTリンパ球であった。また、CD4陽性のヘルパーTリンパ球の約1/3がCCR4を発現していた。一方、リンパ節のT cell areaではDC-Lamp陽性の成熟樹状細胞がCCL19を発現し、CCR7陽性のリンパ球に取り囲まれていたが、移植皮膚ではDC-Lamp陽性の成熟樹状細胞はCCL19を発現せず、周囲のリンパ球もCCR7を発現していなかった。 これらの結果は、成熟樹細胞の機能がリンパ節と移植皮膚では異なることを示唆した。
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