研究課題/領域番号 |
13672080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鬼澤 浩司郎 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (60194578)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 紫外線励起蛍光 / 口腔癌 / アミノレブリン酸 / 光化学療法 / 固有蛍光 |
研究概要 |
アミノレブリン酸(ALA)を口腔癌の診断および治療に応用するための基礎的検討として、口腔癌の固有蛍光とALAによる蛍光との関連を分析し診断への応用を図るとともに、動物実験を中心にALAを使用した癌の光化学療法の効果についても明らかにすることを目的とし本研究を行った。 ヒト口腔癌の発する赤色の固有蛍光は、主にプロトポルフィリンであり、実験的誘発癌や株化ヒト口腔癌細胞においても類似したポルフィリンが認められることを論文にて報告した。ALAは、軟膏などによる局所塗布および全身投与のいずれの投与法においても組織で代謝されて、上皮組織や腫瘍組織に特異的に赤色蛍光が観察された。蛍光を発する組織の生化学的分析から、ALA投与後に生じる蛍光はプロトポルフィリンの蓄積によることが判明し、固有蛍光と同一の蛍光物質であることが示唆された。さらに、腫瘍では、固有蛍光を発している部位に一致して固有蛍光と同じ色の蛍光の増強が観察されたことから、癌組織の蛍光診断の増感剤としての臨床応用の可能性が示唆された。 ヌードマウス腫瘍に対するALAを用いた光化学療法による抗腫瘍効果は、極く表層に限局して観察されたのみで、結節性の腫瘍に対してはほとんど効果が認められなかった。そこで、組織深達性の高い赤外線照射器の光線が630nmの光線も含んでいることに着目し、さらに赤外線による温熱効果も期待できることから、種々の条件を変えて検討したが、期待された抗腫瘍効果は得られなかった。 本研究結果から、ALAは口腔癌の固有蛍光を増強する点で診断的有用性は示唆されたが、治療面に関しては、さらなる検討が必要であることが示された。
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