配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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研究概要 |
頭頸部の癌は世界の癌の6番目に多い癌である。癌による死の主な原因は化学療法に抵抗性を示す転移を形成する原発巣からの散布である。cDNAマイクロアレイは新しいマーカや治療の標的分子を発展させる遺伝子を同定する有力な方法である。よって我々は9729スポットしたcDNAマイクロアレイを作製した。さらに,新しく樹立した歯肉癌細胞株も含めていくつかの口腔癌細胞株の転移能を同所性移植法にて検討した。我々はcDNAマイクロアレイのスライドを使用し,非転移性癌細胞のmRNAと転移性癌細胞のmRNAを比較検討した。我々は非転移性癌細胞に発現し,転移性癌細胞に発現しない9つの遺伝子を同定した。転移性癌細胞に発現し,非転移性癌細胞に発現しない3つの遺伝子を同定した。数回解析をおこない同様の結果を得た。同じ検体を使用し,アフィメトリクス製の54525種類遺伝子がのったオリゴヌクレオチドのマイクロアレイ解析を行った。206遺伝子が非転移性癌細胞のみに発現し,434遺伝子が転移性癌細胞のみに発現した。発現の様式と臨床病態の比較検討を行い,転移に関与する遺伝子の選定を行っている。これらのゲノムの広い解析は特定の腫瘍マーカや治療の標的分子を同定し,オーダーメイド医療の確立に有用な情報を与えてくれる。
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