研究課題/領域番号 |
13672185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北村 正博 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (10243247)
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研究分担者 |
佐保 輝之 大阪大学, 歯学部附属病院, 助手 (10263295)
池澤 一彦 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (80294114)
村上 伸也 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (70239490)
小郷 秀司 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (00332750)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 歯周病 / 歯肉組織 / 炎症性サイトカイン / 成長因子 / cDNAマイクロアレイ / 遺伝子発現 / 病態診断 / 歯肉線維芽細胞 / DNAチップ / 歯根膜細胞 |
研究概要 |
本研究ではcDNAマイクロアレイを用いて歯周組織破壊に関与する多数の炎症性サイトカイン成長因子および酵素の遺伝子発現を同時に検索することを計画した。歯周病の病因に密接に関与する各種炎症性サイトカイン、成長因子および酵素の約100個のcDNAと歯根膜gene expression profile解析を行った歯根膜由来の3'末端cDNAクローンの中から約1100個のcDNAクローンをターゲットDNAとして選定した。そして、選定したcDNAクローンをPCR法により増幅し、poly-L-lysinをコートしたスライドガラス上へスタンプし、歯周病の病態診断用cDNAマイクロアレイを作製した。そして、培養時間の異なるヒト歯根膜細胞(PDL)からRNAを抽出し蛍光色素Cyamine dye (Cy3あるいはCy5)添加下で逆転写反応を行い標識cDNAを調製し、マイクロアレイ上でターゲットDNAとハイブリダイゼーションを行った。その結果、PDLにおける遺伝子発現の経時的変化を検出し、このcDNAマィクロアレイの歯周病診断に対する有用性を確認した。さらに、このcDNAマイクロアレイを用いて、実際に歯周外科処置時に採取した歯肉組織における様々な炎症性サイトカインや増殖因子などの遺伝子発現の検出を試みた。その結果、イムノグロブリン遺伝子、ケモカイン遺伝子などの免疫担当細胞に特徴的な遺伝子が歯周病罹患歯肉組織において著明に発現していた。一方、対照としたHGFでは、コラーゲン遺伝子、細胞接着関連遺伝子などの高い発現が認められた。これらの結果は、我々の開発した歯周病の病態診断用cDNAマイクロアレイが歯周組織における遺伝子発現を網羅的に検出する有効な手段であり、このcDNAマイクロアレイによる歯周病局所病変の多面的解析が可能であることが示された。
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