研究課題/領域番号 |
13672228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東北薬科大学 |
研究代表者 |
広井 邦雄 東北薬科大学, 薬学部, 教授 (00012641)
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研究分担者 |
渡邊 一弘 東北薬科大学, 薬学部, 助手
古関 美智子 東北薬科大学, 薬学部, 助手
鈴木 健之 東北薬科大学, 薬学部, 講師 (10262924)
金澤 倫子 東北薬科大学, 薬学部, 助手
阿部 育子 東北薬科大学, 薬学部, 助手
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | パラジウム触媒 / allene / 不斉合成 / cyclopropane / indole / 環化付加反応 / 1,3-dipolarophile / cycloprpane |
研究概要 |
1.Alleneに対するカルボパラデーションによる不斉合成 Alleneにパラジウム触媒下iodobenzene及び求核試薬を作用するとalleneの炭素-炭素2重結合にカルボパラデーションをおこし、alleneのα,β位を一度に官能化することができる。このとき、不斉配位子を存在させると反応の不斉化がおこなわれる。キラルホスフィン配位子が存在すると高い不斉誘起を示す。 2.求核部及びallene部を含む芳香族ハライドのパラジウム触媒反応 求核部及びallene部を同系内に有する芳香族ハライドにパラジウム触媒を作用するとallene部に分子内カルボパラデーション並びに分子内求核置換反応をおこし、3環性骨格を一行程で得ることができる。求核部にアミノ基を用いると3環性含窒素複素環化合物を合成できる。 3.Alleneを基軸とするパラジウム触媒反応によるheterocycleの不斉合成 Allene部を含む芳香族ハライドに求核部としてアミノ基を導入し、これにキラルホスフイン配位子の存在下パラジウム触媒を作用すると光学活性の含窒素複素環化合物を合成することができる。本法により3環性indole及びisoquinolie系化合物が不斉合成され、特に、不斉配位子として(S)-Tol-BINAPを用いてNMP中反応させると高いエナンチオ選択性が得られることがわかった。 4.Allene-ene系化合物の金属触媒による分子内反応 Allene-ene系化合物に金属触媒としてtitanium触媒を作用すると分子内反応をおこし、[2+2]環化付加生成物、及び分子内ene反応生成物を与えた。本反応をキラルalleneを用いて行い、反応の立体特異性を明らかにした。 5.Cyclopropylidenemethylcyclopropane系のパラジウム触媒反応 Cyclopropylidenemethylcyclopropane系に求電子オレフィンの存在下パラジウム触媒を作用すると、[3+2]環化付加生成物を高収率で与えることがわかった。本反応では、中間に形成されるπ-allylpalladium錯体が1,3-dipolarophileとしての高い反応性を示すことが明らかにされた。さらに、本反応を不斉配位子の存在下で行い、不斉環化付加生成物が得られることが明らかにされた。
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