研究課題/領域番号 |
13672243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
池田 正澄 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (30028857)
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研究分担者 |
矢倉 隆之 京都薬科大学, 薬学部, 講師 (70220126)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ロジウム(II)触媒 / C-H挿入反応 / 高立体選択的 / α-ジアゾケトン / シクロペンタノン / 3-ジヒドロフラノン / β-ヒドロキシ酸 / 環化反応 / αーアルコシキジアゾケトン / ロジウム(II)触媒C-H挿入反応 / 2-ジヒドロフラノン / 不斉合成 / 無溶媒Baeyer-Villiger反応 / 抗腫瘍活性海洋天然物 / dicodermolide / prelactoneC |
研究概要 |
tert-Butyldimethylsilyloxy(TBDMSO)基の立体電子的効果により制御された、α-ジアゾケトン類の新規な化学及び立体選択的ロジウム(II)触媒C-H挿入反応を開発した。その結果、種々の置換基を持つ多置換シクロペンタノンが効率的に合成可能となった。さらに、得られたシクロペンタノンへの新たな立体選択的置換基導入法を見いだした、またシクロペンタノンからδ-ラクトンへの環拡大反応(Baeyer-Villiger反応)の新規な反応促進法を見いだし、多置換δ-ラクトンの一般合成法を開発できた。 これらの反応を組み合わせて、プロスタグランジン類の重要中間体、Corey lactoneの短工程合成や、抗腫瘍活性天然物discodermolideのラクトン部の合成を達成した。 また、L-バリンから容易に合成されるα-ジアゾ-α'-アルコキシケトン類のロジウム(II)触媒C-H挿入反応により、立体選択的にcis-2,5-二置換3-ジヒドロフラノン類の合成に成功した。3-ジヒドロフラノン類はBaeyer-Villiger反応により位置及び立体選択的にcis-2,6-二置換1,3-ジオキサン-4-オンに変換された。これは保護されたβ-ヒドロキシ酸と見ることができ、有機合成化学上価値ある合成中間体である。この一連の反応は、第一級ハロゲン化アルキルから二炭素増炭したβ-ヒドロキシ酸の不斉合成を意味しており、新規なβ-ヒドロキシ酸の不斉合成法を提供することが出来た。
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