研究課題/領域番号 |
13672253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高木 達也 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (80144517)
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研究分担者 |
安永 照雄 大阪大学, 遺伝情報実験センター, 教授 (20260630)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 計量薬学 / 主成分分析 / 独立成分解析 / Profilin Analysis / 非線形問題 / 非線形分類 / 要因解析 / Profiling Analysis / 非線形主成分分析 / ニューラルネットワーク / 教師なし学習 / Hebbian学習 / コンピュータ集約型統計法 / 多次元尺度構成法 / 自己組織化ニューラルネット / 5層砂時計型ニューラルネット |
研究概要 |
非線形要因解析を行うため、従来の誤差逆伝播型ニューラルネットワークとは異なり、Ojaらが提案したHebbian学習型ニューラルネットワークを改良して、効果的な独立成分解析法のアルゴリズムを開発、プログラム化した。アルゴリズムはおおよそ以下のようである.まず、学習は、基本的にはOjaらの方法に従ったが、ただ1個の動作関数を用いたOjaらの方法とは異なり、複数(p個)の動作関数を用いたため、下式、 W_p(t+1)=W_p(t)+εxf_p(x(t)^tW_p(t))diag(sign(c_<pi>(t))) に従って、行った。ここで、εは学習率、tは学習回数であり、分散が最大となるとき(t=t^*)のωを採用することにより、分散が最大になる方向への学習が効率的に行われる。アルゴリズムをまとめると以下のようになる。 (1)元のデータに対してPCAを行って得られた主成分得点行列、あるいは、成分行列を入力データとする。 (2)データの標準化を行う。 (3)更新式に従い、wの値を計算し、ノルムを1にするために、w(t)=W(t)/||w(t)||とおきかえる。 (4)式に従って、cの値を計算する。 (5)動作関数pを用いてt回学習を行ったときのc_iとc_jの符号が異なっていた割合の、全ての動作関数の割合に対する比率をr_pとし、主成分得点を計算する。 (6)z_iの分散を計算し、分散最大となるt^*を求める。 (7)収束するまで(3)〜(6)を繰り返す。 作成されたプログラムにより、押収覚せい剤の不純物のGC-MSデータによるProfiling Analysisを行った。PCA, CATPCA, MDS, SOM、5層砂時計型ニューラルネットワークの結果と比較したところ、今回のHEPネットの結果が、国内で4つの手法で合成された既知データとの比較の結果、最も適切な結果を与えることが見出された。他の方法では、既知データが4つに分類されなかったのに対し、HEPでは座標上に適切な位置を与えることが示された。これらのことより、HEPネットが、要因解析法として適切な結果を与えることが示された。
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