研究概要 |
topostatin誘導体について1)側鎖の合成、2)環状デプシペプチドの合成を検討した. 1)側鎖の逆合成 4つの断片に分け、各々を合成し、縮合させる方法を検討した. 2-ノナンとエチルトリエチルホスホノアセテートより、a,b-不飽和エステルとし、ついで、還元、酸化により、アルデヒドを得た.ついで、Wittig反応により、側鎖の4,7-ジメチルテトラデカ-2,4-ジエノックエステルに導いた.さらに、このエステルと保護基を導入した3-ヒドロキシ-6-ブロモオクタノイック酸からケト体の検討を行った. 2)環状デプシペプチドの合成 逆合成で3つのアミノ酸とb-ラクトンに分けた.固相法により、FmocSerOButを固定化後、Fmoc-b-ala,ついでFmocSerOBut、さらにb-ラクトンを作用させ、Serのb-脱璃後、固相から開裂し、C-末端とO末端の分子内ラクトン化を種々検討した. 3)1),2)で得られた中間体について、トポイソメラーゼ阻害活性を測定し、topostatinに比較して弱い阻害活性を示した.側鎖と3つのアミノ酸からなるペプチド鎖のカップリングの検討中である.
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