研究課題/領域番号 |
13672342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境系薬学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
木津 良一 金沢大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (80143915)
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研究分担者 |
早川 和一 金沢大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (40115267)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 大気浮遊粒子状物質 / 抗エストロゲン作用 / 抗アンドロゲン作用 / アンタゴニスト / アリル炭化水素受容体 / 多環芳香族炭化水素 / MCF-7細胞 / PC3細胞 / 多環芳番族炭化水素 / PC-3細胞 / α-ナフトフラボン / ディーゼル車排気粉じん / エストロゲン様作用 |
研究概要 |
ヒトや動物の内分泌機能に障害を与える外因性の化学物質、いわゆる内分泌撹乱化学物質が大きな環境問題になっており、大気浮遊粒子状物質(SPM)の内分泌撹乱作用も注目されている。そこで本研究では、金沢市と札幌市において季節毎(4月、7月、10月、1月)にSPMを捕集し、その内分泌撹乱作用(エストロゲン系/アンドロゲン系に及ぼす影響)を培養細胞系を用いて評価するとともに、作用を担う成分について種々検討し、以下の成果を得た。1.何れの試料も抗エストロゲン作用および抗アンドロゲン作用を示した、2.金沢と札幌の何れの都市においても内分泌撹乱作用は、冬期試料が強く、夏期試料が弱いという季節変動を示し、これは冬期には暖房などでエネルギー消費が増大するためと考えられた、3.アリル炭化水素受容体アンタゴニストで共処理するとSPM試料の内分泌撹乱作用が減弱され、SPM試料の内分泌撹乱作用の一部はアリル炭化水素受容体(AhR)のアゴニストとして作用する成分に基づくことが明らかになった、4.環境中に存在する代表的なAhRアゴニストの一つは多環芳香族炭化水素であるので、SPM試料中の多環芳香族炭化水素濃度の分析とそれらの内分泌撹乱作用の評価した結果、SPM試料の内分泌撹乱作用の一部は多環芳香族炭化水素に基づくことが明らかになった、5.競争的ホルモン受容体結合試験および酵母two-hybridアッセイの結果から、SPM中にはエストロゲン受容体/アンドロゲン受容体に結合する成分が存在し、各受容体にアンタゴニストして結合することが明らかになった。
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