研究課題/領域番号 |
13672343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境系薬学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
北村 繁幸 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (40136057)
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研究分担者 |
太田 茂 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (60160503)
渡邊 敦光 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (00034653)
藤本 成明 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教授 (40243612)
杉原 数美 広島大学, 医学部, 教務員 (20271067)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | エストロゲン / 抗アンドロゲン / 甲状腺ホルモン様物質 / ビテロゲニン / 内分泌撹乱物質 / 薬物代謝酵素 / 代謝的活性化 / 環境汚染物質 / 内分泌撹乱前駆物質 / 甲状腺ホルモン撹乱物質 |
研究概要 |
1.エストロゲン前駆物質の代謝的活性化 環境中より生体内で代謝されることによって、初めてエストロゲン活性を現わす内分泌撹乱前駆物質として、ジフェニール、スチルベン、カルコン、ニトロフローレン、ペリメトリン、スチレンオリゴマーおよびある種のフタール酸エステルを検出し、それらの動物肝での活性代謝物を同定するとともに、それらの代謝に関与する酵素系を明らかにした。 2.抗アンドロゲン物質のスクリーニングと代謝による活性変動 ビスフェノールA類、フローレン類、ピレン類、DDT類およびある種の有機燐系農薬に抗アンドロゲン作用があることを見出した。また、フェンチオンを肝ミクロゾームと反応させると、活性を消失したが、その代謝物であるフェンチオンスルホキシドは肝可溶性画分によって代謝されることによって、活性が発現されることを見いだした。 3.甲状腺ホルモン撹乱物質の環境中よりの検出 難燃材テトラブロモビスフェノールAはそれ自身で、甲状腺ホルモン作用を示すが、PCBはその代謝物である4位水酸化PCBによって作用が発現された。 4.内分泌撹乱物質の生殖毒性 スチルベンあるいはニトロフローレンをマウスに投与した場合、子宮重量の増加を認め、生体内においてもこれらの物質が代謝的に活性化されていることを認めた。またフェンチオンを投与するとテストステロンによる前立腺の肥大を抑制することから、in vivoレベルでも抗アンドロゲン作用が発現されることを示した。 5.魚類における代謝的活性化 オスキンギョをエストロゲン前駆物質スチルベン、ビフェニール、ニトロフローレンおよびペリメトリンの溶液に薬浴させることで、ビテロゲニンが産生されることから、キンギョ体内でこれらの内分泌撹乱前駆物質が代謝されることによって、内分泌撹乱作用を示すことを認めた。
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