研究課題/領域番号 |
13672359
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
福本 陽平 山口大学, 医学部附属病院, 教授 (90136193)
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研究分担者 |
今井 一彰 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (70335743)
村上 不二夫 山口大学, 医学部附属病院, 助教授 (10253155)
立石 彰男 山口大学, 医学部附属病院, 助教授 (00155102)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 患者医師関係 / 医療面接 / 自己決定権 / 医療倫理 / 患者-医師関係 / 全人的医療 |
研究概要 |
医療面接が、患者-医師間の信頼関係の構築や、倫理問題の対処に重要であることが明らかになっている。しかし、診療上の意思決定に担当医が必要な情報を患者に提供し、患者が積極的にその判断に参加しているかは、ほとんど不明である。そこで、医師が患者の意向を促すような対応を行っているかを検討する目的で、山口大学医学部附属病院総合診療部を受診した初診患者に対して、インタビューによる調査を行った。その結果、84%の患者は自分の症状や不安を充分に医師に伝えられたとし,96%は診療の場で診断方法や検査について充分な説明を受けたと回答した。また、84%の患者は診断結果の説明に納得できたとの回答があった。 そこで、このような日常診療で、患者に説明されるべき診療上の意志決定がどのように行われているかを、初診患者の医療面接での会話を通して検討した。まず、患者との医療面接を全て録音し、その会話の記録から、医師が診療上の意界決定にどの程度患者を参加させていたかを解析した。倫理的要素をもった診療上の決定事項について、説明されるべき事項を抽出し、4つの主な内容について担当医が行った診療上の意思決定過程の評価を試みた。その結果、具体的には、身体診察についての同意への促し以外は、検査や治療に関する概要の説明と同意、次回の受診についての患者の意思の確認などの決定事項について、51〜86%の診療現場で患者への促しが行われていた。以上の検討から医療面接では、患者の意思決定を促す努力がさらに必要であることが明らかとなった。
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