研究課題/領域番号 |
13672363
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
熊本 一朗 鹿児島大学, 医学部, 教授 (40225230)
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研究分担者 |
村永 文学 鹿児島大学, 医学部附属病院, 助手 (00325812)
宇都 由美子 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (50223582)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 薬剤疫学 / データウェアハウス / 医薬品リスク評価 / 病院情報システム / OLAP / 市販後臨床試験 / PMS |
研究概要 |
本研究では、市販後の医薬品の効果ならびにリスク評価を行うための支援システムとして、鹿児島大学総合病院情報システム(THINK)に蓄積されている患者基本情報・病名診断情報・処方情報・注射情報・臨床検査情報・看護情報などの情報を統合し、迅速かつ容易に薬歴・検査結果の分析を可能とする薬剤疫学データウェアハウスを開発した。 本システムの医薬品の効果・リスク評価支援機能の有効性を評価するために、メルクマニュアルに高齢者に避けるべきと記載されている処方および併用薬のパターンについて、処方薬剤と年齢の分布、検査結果を抽出し検討してみた。抽出作業は、クライアントPCからBusiness Objectsと呼ばれるOLAP(On Line Analytical Processing)ツールを用いて、薬剤疫学データウェアハウスにアクセスするというデータマイニング手法で行った。 その結果、数件の高齢者への併用警告に該当する処方例を捕捉できた。データの抽出時間は約30秒〜2分程度であった。薬剤疫学データウェアハウスを用いて処理を行った場合は、業務系システムには影響を与えないので、業務時間中でも実施可能であった。一方、同様の検索を業務系システムで行ったが、専用の抽出プログラムを作成する必要があり、また業務系システムデータベースを長時間ロックする可能性があるため、業務終了後に検索業務を行う必要があった。その結果、薬剤疫学データウェアハウスと同様の結果が得られるまでに数日を要した。 これらの結果が示すように、情報検索において、データウェアハウスは業務系システムと比較し、易操作性とパフォーマンスの点で極めて優れており、医薬品の効果・リスク評価支援ツールとして有用であった。
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