研究課題/領域番号 |
13672368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
久保 喜子 日本大学, 医学部, 助手 (60060109)
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研究分担者 |
寺崎 仁 日本大学, 医学部, 講師 (90227512)
梅里 良正 日本大学, 医学部, 助教授 (60213485)
大道 久 日本大学, 医学部, 教授 (60158805)
前田 幸宏 日本大学, 医学部, 助手 (10287641)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 特定機能病院 / 医療連携 / 紹介外来制 / 逆紹介 / 患者満足度 |
研究概要 |
本研究は結論として、特定機能病院には連携の基本である紹介元への返信の遅延等を防ぐために診療する医師たちをサポートする医療連携室の設置およびそのシステムの更なる充実が必須であることを指摘した。紹介患者を速やかに診断し、紹介元へ患者の情報を提供することが医療連携を推進していく上で重要であるが、今回の調査で、診療録から初診時疾患の転帰が不明瞭であるものや、初診から8ヶ月以上にわたり通院中であるものがいるということが明らかとなった。特定機能病院と他の医療機関との連携が適切に行われているかを見るために、特定機能病院に紹介状を持参した新来患者のうちから110名をランダムに抽出、タイムスタディにより外来診療データを収集し、その対象患者の診療の過程を初診から診療録により追跡、初診時疾患の転帰を確認できた73例の患者について検証した。評価は紹介元の診断と特定機能病院での診断の一致度、その紹介が入院につながっていたか、逆紹介の割合、処方箋の発行状況、患者の満足度、等の因子から行った。 紹介元の診断と特定機能病院での診断の一致度は73.6%であった。紹介が入院につながっていた割合は9.6%であった。52.0%の患者が通院回数3回までで何らかの処遇がなされていた。また、そのうち39.5%が紹介元に逆紹介されていた。通院回数では1回が最も多く23.3%、最高は17回であった。その通院期間は1日から260日に分布していた。処方箋の発行状況では、54.8%の患者に発行されており、その処方回数は1回が最も多く40.0%を占めていた。最高は12回であった。患者の満足度については、初診終了時点で診療全般に対しアンケートを実施し、5段階で回答してもらったところ、「非常に満足」16.4%、「満足」52.1%、「やや不満足」8.2%、「非常に不満足」0%であった。
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